可愛い可愛い猫ちゃん達 【歌い手】

翼のない天使 そらまふ ページ26

ま「やだぁっ！そらるさんッッいやぁああああっ！！！」

そ「うるさい、、、少し黙れ」

ま「だめッッ！！羽根はだめ！！千切っちゃやだぁああああっ！！！」

そ「仕方ねぇだろ、俺だって、、、っこんなことしたくねぇよ、、、、っ！！」

ま「やめて！！やめてやめてやめてぇっ！！！！そらるさあ”あ”あ”あ”あッッッ！！」

そ「ごめん、まふっ、、、、、、、、っ！」



ブチッ



暗い暗い部屋の中で

純白の翼をもつ天使の

美しい羽根を捥ぎ取ってゆく

涙を流している悪魔

純白のはずだった翼は

一部が黒く、染まっている




さかのぼること、２日前

天使の体に、悪魔が入り込んだ

天使だというのもあり、すぐに悪魔は出て行ったが

天使の体には、少量の邪気が残ってしまった

少量でも残った邪気は、淡々と天使の体を蝕んでゆく

ついには、翼まで黒く染めてしまった





ま「なんで、、、っ僕なの、、、っ！！」






邪気に蝕まれ

傷ついた天使は嘆き悲しんだ






そ「まふ、その翼どうした」

ま「そらるさぁ、、、っこれ、どうしたらなおるのぉっ！！」

そ「治してやってもいいよ、でも___________...








地獄のような痛みと、心に深い傷を負うよ」






天使は願った、それでもいいと

純白の翼こそが、天使の証し

それを取り戻せるのなら、なんでもいい






だが、一度邪気に侵食された翼は

そう簡単には戻らない

戻すには、邪気によって黒く染まった羽根を

全て抜いてしまうこと

まぁ、羽根は天使の体の一部

当然、痛いし辛い

人間でいう、腕や足をちぎられるのと同じこと






ま「あ”、、、、、ぁ”、、、、、っ」

そ「終わった、、、、、まふ頑張ったね」






天使の背中からは

真っ赤な血と、一部、羽根の付いていない

骨だけの翼が付いていた







「翼を失っては、僕はもう天使じゃない」

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