ア メ ノ チ ク モ リ 。 【進撃の巨人 現パロ】

ありがとう ページ7

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もうそろそろ22時になるだろうか






星空が、綺麗




上を向くとまた涙が出そうだから、俯き膝を抱えた









もう顔も見たくない







『うぅ……』






結局私は泣くことしか出来ないんだ




エレンと、美花さんがいないと結局私は何も出来やしない









さっさと謝って、家に帰ればいいのに







“出ていきなさい”







あと一歩踏み出せない、ヘタレ野郎だ









｢ﾊｧﾊｧ……ここにいたのかよ｣








ねぇなんで




あなたは、私を探してくれるの








『えれ……ん』






エレンは、少し息切れをしていて汗をかいていた







｢お前なぁ…探すの大変だったんだぞ｣







そっと私の隣に腰をかけた









私は、ありがとうも言えないのか…








『なんで…ここだってわかったの』









｢あー、なんだろうな…俺も行く場所困ったらここに来ると思ったから｣







『え…』







｢この神社で、お前と初めて会って家族になって、なんつーか…俺の中では、思い出ある場所なんだよ｣









そう言って笑ったエレンを見ていたら、泣いていることが恥ずかしかった









エレンはこんなに強い






『私さぁ…ほんと馬鹿だよね』





｢…そんなの、知ってるっつーの｣









多分エレンなりの気遣いだと思う







泣いてる私の背中をずっと摩ってくれた









『ありが……とうっ』









たった五文字








簡単で難しい言葉









｢おう｣

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