ア メ ノ チ ク モ リ 。 【進撃の巨人 現パロ】

本音 ページ40

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『自分自身が、消えて欲しいって思ってます』





すっと、口から出た言葉に自分でも驚いた





｢A｣



ハンジさんの顔は、悲しみに溢れてた顔だった




｢私は、そんなこと思わないよ。
A、自分を拒絶しないで。｣





『…ぇ』





｢エレンが好き？いいじゃないか、それで。
家族？それは今までは、そうだったかもしれないけど…



エレンは、他人なんだよ。家族って思ってても、実際血は繋がってないし、親だって違うだろ？｣







“出会うのが、早かっただけ。
一緒にいる時間が長かったから、変な壁が出来ちゃったんだよ”







『ハンジさ…ん』




美花さんの養子でもない


血も繋がってない




『で、でもっ…私はエレンを殴ってしまった!!


嫌われても当然なんです…』








｢そんなことで、Aを嫌いになっちゃうの？


エレンは、そんな人なの？｣







違う


いつだって、そばに居てくれて


“俺は、Aと一緒にいるの楽しいぜ”



笑顔で私を支えてくれて



“俺がいるだろ”


悲しい時も、私を立ち直らせてくれた






『ちがうっ……違います！！！』




私は、何に怯えてたんだろう




『エレンは…優しくてっ……強くて…危なっかしいけれど、いつだって前向きで！！！』




｢じゃあ、しっかり伝えないと｣







私の気持ちを…？



エレンに言えるの？




｢Aはしっかり、エレンを理解してるだろう？

エレンだってきっと、Aを理解してくれるよ｣









いつの間にか、雨は止んでいて


うっすら光が照らし出した





｢いいの？誰かに取られちゃっても｣






『…嫌です』





ハンジさんは、にっこり笑って




｢よし、じゃあ行こうか！｣




手を引っ張った。








｢…美花、あんたの娘は強いね｣






『え？何か言いました？ハンジさん』




｢なーんでもないよ！｣

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