記憶 ページ21
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｢あいつと出会ったのは、俺がまだこの世界をあまり知らない時だった｣
母親ひとりで俺を育て、病を持って早くに死んだ
もともと家は貧乏で、住む家、金なんてあるわけねぇ
ガラの悪いヤツらと絡む毎日
汚ぇ世界でひたすら生きる術だけ身につけた
｢なぁおめぇ…生きてんのかよ｣
喧嘩に明け暮れた日、朦朧とする意識の中で
ケニーって奴が、俺に話しかけた
・
それから、ケニーに育てられなんとか15歳まで生きてこれた
まぁ金はなく、貧しい毎日だったがな
けど、ケニーは俺に“知識”と“力”だけを教えて俺の前から消えた
まぁ割と、頭は切れる方らしい
知識と、力を使い、金の儲け方を難なく術を身につけられた。
だが、全部が全部そう上手くいく訳が無い
ヤクザにも結構目をつけられていたからな
まぁ前の落とし前が、今回ってきたというべきか
｢あ？｣
｢あぁ、おめぇさんよ。リヴァイだろ？
ケニーってやつには結構世話になっててっ……よ！！｣
ﾊﾞｷｯ
顔を殴られ、蹴られ、まぁそりゃあ痛てぇ目にはあったが
俺もそこそこやり返した
｢へぇ、案外汚いね。あんた｣
｢あ？んだてめぇ｣
｢見たところ、18歳の男に寄ってかって40歳のおっさんが4人で……ねぇ｣
すんなりと、立ってやがった
黒いスーツに、長い黒髪
ギリッとしてる目に、高い身長
だが、動きはずば抜けて速かった
鈍い音がする中、あっという間に倒れた男達
なんだ、俺は女に助けられるのかよ
｢ねぇ、あんた。悔しくないの｣
淡々と聞きやがったこいつに腹が立った
ﾊﾞｷｯ
｢っつ…｣
｢女がしゃしゃり出る所じゃねぇんだよ｣
俺はあのまま、死んでもよかったんだがな
｢まぁ…慣れてるし、いいけど。
リヴァイ…だっけ。覚えておくよ、へなちょこが｣
そう言って去りやがった。
けど俺はしっかり覚えていた
スーツの左胸にある、会社名、氏名を
｢ぶっ潰してやる｣
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からあげ - すごく、すごくいい話でした！！気づいたら泣いてたんですよおおおおおお…ぐすん (2020年5月11日 16時) (
レス) id: d3dd3334f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりごはん(プロフ) - すんごいいい話でしたぁぁぁぁぁぁｯｯ泣いちゃった…美花さん…ぁぁぁぁぁぁｯｯ（叫ぶことしか出来ない）…。リヴァイさんめためた優しいし…ｸﾞｽｯやだぁぁぁぁぁぁぁｯｯもう1回泣きますぅぅぅぅｯｯ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 9a1a006300 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2019年5月3日 12時) (レス) id: d01b354714 (このIDを非表示/違反報告)
ドS天然悪魔少女 - あら、良い話 美花さん亡くなったね (2018年11月20日 20時) (レス) id: 98cd809317 (このIDを非表示/違反報告)
ガール - ものすごーく良いお話でした！最高です！ (2018年9月30日 21時) (レス) id: c52aa7f8bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜月舞 | 作成日時：2017年6月2日 19時
