赤い人と私【レッド】Second

26日目 ページ6

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場所を移しリリィタウンにある祭壇にてハラさんとレッドは対峙していた
私はベンチに座り、いそいそとカバンからビデオカメラを用意し構える

「いつでもよろしいですぞ！」
「審判は俺がやりますね。使用ポケモンは二体。両者、ポケモンを！」

グリーンが宣言しハラさんはハリテヤマ、レッドはピカチュウをくりだした

「バトル、スタート！」
「ピカチュウ、でんこうせっか！」

先に動いたのはピカチュウ、素早くハリテヤマに迫っていく

「ハリテヤマ、引きつけてたたきおとすですぞ！」
「アイアンテールで弾け！」

その声に瞬時に反応し、しっぽを硬化させ手を弾き無防備な体にでんこうせっかが決まる

「ハリテヤマ、今ですぞ！ヘビーボンバー！」

それを見計らったようにハリテヤマの巨体がピカチュウを押しつぶす
ヘビーボンバーは相手より体重が重いほど威力が増す技だ
いかにピカチュウに対して効果はいまひとつだとしても相当なダメージにはなる
しかしピカチュウが身動きとれないのにも関わらずレッドは薄らと笑った
そして___

「…ピカチュウ、10まんボルト」

至近距離からの10まんボルトはどれだけすばやさが早かろうと躱すことは出来ないだろう
高威力のそれがハリテヤマに直撃する
ハリテヤマは仰向けに倒れ目を回していた

「ハリテヤマ戦闘不能、ピカチュウの勝ち！」
「お疲れ様ですぞ、ゆっくり休んでくだされ。流石は原点にして頂点ですな。ですがまだまだここからですぞ！」

次に繰り出したのはケケンカニ
レッドはそのままピカチュウで続けるようだ

「ケケンカニ、ストーンエッジですぞ！」
「でんこうせっかでよけろ！」

地面から突き出た岩がピカチュウを襲う
それを上手く隙間を縫って避けていくが最後の一つが直撃する

「ピカチュウ、アイアンテールだ！」
「ピッカァ！」
「ケケンカニ、インファイトで迎え撃つのですぞ！」

ピカチュウのしっぽとケケンカニの拳がぶつかり合い火花が散る
拮抗しているように見えたが押し勝ったのはケケンカニ
ピカチュウは吹っ飛ばされ戦闘不能になった

「お疲れ様ピカチュウ、ゆっくり休んで」
「ピカァ….」

レッドの最後のポケモンはリザードン
ケケンカニはかくとう、こおりタイプなのに対し、リザードンはほのお、ひこうタイプ
相性的にはリザードンが有利だがケケンカニにはリザードンにこうかばつぐんのストーンエッジがある
カメラを回しながらメモを取り白熱していくバトルに久しぶりにワクワクと感じていた

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