赤い人と私【レッド】 (ページ6)

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4日目ページ6

ザク…ザク…

相変わらず強い吹雪に見舞われながら一歩また一歩と雪を踏みしめ前に進む

「あともうちょい……」

昨日とにかく行動あるのみと落ち着きまたシロガネヤマを登っている
決して良い考えが浮かばなかったとかではないと明言しておく

「今日は話を聞いてもらうんだから…！」

そう意気込み歩き続けること数十分、私はレッド君の居るシロガネヤマ頂上に着いた

「…………いた」

私の尋ね人はすぐに見つかった
尋ね人ーもといレッドは私に気がつくとすぐに殺気を放ってきた
私はそれに一瞬怯んだが負けじと声を出す

「話を……聞いてくれませんか」
「あんたから聞くことなんか何もない」
「っ……」

帽子の隙間から覗く赤い瞳はこれでもかというほど冷たかった
自分の意思を言おうと口を開いた時

「よーレッド！相変わらず寒ぃな、ここは！凍えそうだぜ…。ぉあ？なんだ先約か？……ん？あんたAか？」
「…え、グリーンさん……？」

あぁ、そうだぜ。とピジョットに乗り防寒対策抜群の格好をしたグリーンが居た

「えと…つかぬ事をお伺いしますが何故ここに？」

思わぬ人物の登場に動揺が隠せない

「あー悪く言やぁコイツのパシリだな」

そう言ってグリーンさんはレッド君の頭を叩いてみせる

「お二人はお知り合いだったんですか…」
「知り合いつか幼馴染っつー腐れ縁だな」

衝撃的な発言に反応が遅れたのは悪くないと思う

「え……ええええええええええええええええ！」

吹雪の中私の叫び声がシロガネヤマに響き渡った