歪んだ愛 青峰大輝 ページ7
コンコン。
青峰の部屋にノックが響く。
「お兄ちゃん、起きてる?」
「ん、なんだよ。」
堀北マイの写真集を見ていた青峰は邪魔されたみたいで少し不機嫌だった。
「今日の事、謝っておこうと思って。」
「は?まぁ、とにかく座れよ。」
Aは机の近くに腰をおろした。
青峰は首をひねったがやがて思い出したようにあぁと、呟いた。
「気にすんなよ。」
「気にするよ、お兄ちゃんいつも私の晩ご飯たのしみにしてるもん。」
「そんなんでもねぇよ。」
「ごめんねお兄ちゃん、本当は作り置きも考えたんだけどね、やっぱりお兄ちゃんには出来立ての料理食べて欲しくて。」
暗い顔をしてうつむいたがすぐに顔を上げて笑った。
「でも大丈夫、明日はちゃんと作るから、別にお兄ちゃんの事嫌いになんてなってないからね、本当だよ。」
「そうかよ。」
「そう言えばお兄ちゃん、お昼のお弁当どうだった?いつもと味付け変えてみたんだけど。」
「別に、不味くはなかったぜ。」
「本当に?口に合わなかったらどうしようかと。」
無邪気に笑うAを冷めた顔で見つめる青峰。
「私に出来る事って家事ぐらいだから、どうしても張り切っちゃうんだ、そうだ、お兄ちゃん。」
Aはそれまでの笑顔が嘘のように消えて冷たい表情になる。
「今日、洗濯しようとして見つけたんだけど、これ、誰の?」
Aが取り出したのは可愛らしいハンカチだった。しかし、そのハンカチには血がついていた。
「あー、わかった、さつきさんのでしょ?匂いでわかるもん、なんでお兄ちゃんが持ってるの?」
「今日転んだんだよ、それで借りたんだ。」
「お兄ちゃんケガしたの!?」
青峰はそんな妹の心配さえもめんどくさいと思えてしまえた。今青峰の頭のなかにあるのは堀北マイの写真集だけだった。
「あのハンカチに付いてた血、お兄ちゃんのだったんだ。ちょっともったいないことしたな、こんなことなら血の付いた部分だけ切り取ってから片づければよかった・・・。」
「は?」
「なんでもないよ、なんでもないから。」
そう言って無邪気に笑うA。
しかし青峰は聞いてしまった。Aのつぶやきを。
「そう言えば最近お兄ちゃん帰りが遅いよね、どうしたの?」
「・・・テツとストバスしてんだよ。」
「あー、あの元チームメイトの黒子テツヤさんでしょ、知ってるよ。」
(なんでこいつ、テツのこと知ってんだ?)
青峰は疑問に思った。Aに黒子を紹介した覚えがないのだ。
(ま、気のせいか。)
続きます←
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五月晴れ★(プロフ) - 振替休日さん» そっか、おっと、もうすぐご飯だから|・x・)ノシ (2014年11月5日 19時) (レス) id: 9f76653b91 (このIDを非表示/違反報告)
振替休日(プロフ) - 五月晴れ★さん» そんなことないよ(`・^・´) 他にも好きなのいっぱいあるもん 最近は終焉の栞とか見てる 今日はスペランカーの実況みた (2014年11月5日 19時) (レス) id: 5f0e49a663 (このIDを非表示/違反報告)
五月晴れ★(プロフ) - 振替休日さん» ごめんの気づかなかったそうか、君はM.S.SPにしか興味ないか (2014年11月5日 19時) (レス) id: 9f76653b91 (このIDを非表示/違反報告)
振替休日(プロフ) - 五月晴れ★さん» さっきまで3hitだったのにいつの間にか15hitになってる(・д・) (2014年11月5日 19時) (レス) id: 5f0e49a663 (このIDを非表示/違反報告)
振替休日(プロフ) - 五月晴れ★さん» うわー興味ないーww そいえば私MSSPの小説しか読んでないやww そいや小説ここでは書いたことないなーw (2014年11月5日 18時) (レス) id: 5f0e49a663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月晴れ★ | 作成日時:2014年6月8日 20時