黒子の短編集(仮)

猫かぶり 花宮真 ページ15

「は、花宮くん、これ、食べてくれる？」
「ぼくにかい？嬉しいな、うわぁ、美味しそうなクッキー。」
爽やかな、裏がない、そんな笑顔を彼女達に向ける。
(顔なんか赤くして、バカじゃねぇの？)
「あ、ありがとうね!」
「ねぇ、今食べていい？」
「い、今？いいけど・・・。」
全く、こんなのでオレに好かれた気持でいるのかよ。呆れるぜ。

「真、一緒に遊ぼう。」
そう言って手を差し延べる誰かさん。
「うん、わかった!」
それを笑顔で受け入れるオレ。
でも不思議だ、たった二人だけでずっと公園で遊んでいたのに、オレはずっと心から笑えていた。
「もう暗いね、帰ろう？」
「帰りたくないなぁ。」
「大丈夫!また明日遊ぼう、ね?」
「うん!約束!」
そうだ、オレは約束したんだ、でも誰かさんは。
「私、こっちだから帰るね？」
「うん、バイバイ!」
「バイバイ!」
誰かさんが交差点を渡っていたら。
「キャーー!!」
誰かの悲鳴が聞こえて。
「ウソ、だろ？」
誰かさんは真っ赤に染まってたんだ。

「A、そうだ、あいつは、A・・・。」
ずいぶんと懐かしい夢を見ていた。にしても、授業中寝ちまった。
今日は練習もないからもう帰ろう。
「花宮くん、話があるの、放課後、残ってくれない？」
なんだよ、全く。

「花宮くん、ずっと前から、好きでした。」
そう言ってきたのはこの前のクッキーくれた女。名前なんて覚える価値もないクズどうぜんな女。
(フハ、けっさくだぜ。)
「ありがとう、嬉しいよ、でも。」
「でも？」
(お前みたいなブスと付き合うかよ、バァカ。)
「ぼく達、あってまだ半年だよ？」
「あってもう半年じゃん。」
ああ言えばこう言う、ウザってぇ
「きみの言うずっと前は短いね。」
「なんで、なんでそんな事言うの!?信じらんない!」
そう言って教室から出ていく。
「オレが好きなのは今も昔もAだけだ。」
独り言のようにつぶやいた言葉は誰の耳にも届かない。

............................................................................................................
花宮真くん夢でした。
なんか切恋？書こうとしたら、なんかすっごく暗い話に・・・。
それはほっといて、今回のオチはクッキー女がクッキーに入れました←
なので花宮は明日ぐらいに腹壊します←
長編書きたいなぁって思いながら書いていました。
中編ぐらいなら頑張れば行ける!かも!←
メモっていけそうだったら書くかもしれません。

ロリコンでも 氷室辰也→←仲良くなりたい 黒子テツヤ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す