訓練 ページ32
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「Aの武器を見てやれって?」
教室で4人、騒いでいたときである。
突然、五条先生が私と真希さんを呼び出した。
「Aの家から弓持ってきたから、使い方とか教えてあげて」
私に弓を強引に渡し、じゃねー!と逃げるように去っていく。
自分が盗んできたのに、こういう所は適当なんだよな。
「ったく、あのバカ。自分で持ってきたんなら最後まで面倒見ろよ」
五条先生のことをバカ呼び。
まぁ、生徒にバカ呼びされても仕方がないことをあの人はやっているだろう。
「ほら、来いよ。
「…うん!」
1歩前を歩く真希さんに着いていく。
真希さんは身長が高くて、髪が綺麗だ。
芯があって、強くて、言いたいことは口にする。
女性としての魅力が溢れる、憧れの女性って感じだ。
高専に転入する前に泊まらせてもらった時には話していたが、転入してからは2人で話せていなかった。
でも、気にはかけてくれていたみたいで。
「棘とパンダと仲良くやれてんじゃねぇか」
「うん、おかげさまで。棘くんはまだ何て言ってるか分かんないけど…」
「慣れだよ、慣れ」
棘くんとはスマホや紙で話すように工夫はしている。
けど、紙なのにしゃけ、とかたらこって言ってきて意味を成していない時がある。
それを楽しんでいる様子ではあるけれど。
パンダくんはいつも絡んでくるから、それなりに。
どうしてパンダなのかは未だに分かっていない。
聞くタイミングを逃した。
「弓も上手く使えるようになりゃ、戦力になるぞ」
「お願いします、真希さん!」
そうして、早速私と真希さんの訓練が始まったのだが…
「おら、もう1本!」
まだ少ししか経っていない。
肩が上下に激しく動き、呼吸は荒くなる。
とにかくきつい。
と言うか、私が渡されたのは弓じゃなかったっけ?
何で刀が握られているの。
弓の扱いを学ぶのかと思ったがそうではなかった。
何故か刀。
弓で刀でも飛ばすのか?
「ボケっとしない。今の間に1本取られてたぞ」
「まずは弓じゃなくて刀。
体力がないからな、それじゃ弓持って戦闘なんか出来ん。刀で体力付けてくぞ」
ほら、来いよ。と指をクイクイっとされる。
弓も刀も初めて握る。
運動だってそんなにした事ない。
そんな私が真希さんから1本取る。
……考えただけで吐きそうだ。
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作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時