先輩と後輩。after story.2

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後日、仕事終わりに
裕太と結婚祝いを渡しに行くと
予想以上に二人は喜んでくれて、





「今度は二人だな〜」





なんて、赤ちゃんがいる訳でもないのに
私のお腹に呼びかけるという
いつも通りの北山さんボケ。





「ちなみに玉ちゃんの子供は
何ヶ月になったの？」




「えっとね、この間八ヶ月に·····

「答えなくていいから、玉ちゃん」






ノリのいい裕太を
ついからかってしまう北山さんに、
キレよくツっこむまき。

もう二人は
夫婦漫才にしか見えない。







「お二人はこれから、
一緒に家に帰られるんですよね？」



「おう。てか同棲してるしね。
でもやっぱ早く新居欲しいわぁ。」





いつもと変わりないけど
二人とも幸せそうに会社を後にしてて、
その幸せを貰うように私達も家に向かった。




さっきの北山さんに影響されてか、
駅に向かう間も電車に乗ってからも、
とにかく裕太がベタついてくる。




さすがに電車ではやめて欲しいから
軽く身体を離したけど、
すぐに拗ねて今では寝た振り。




「エレベーターはよくない？」




マンションについても、
裕太からしたら密室は最高の環境ならしくて
自分達の階に向かう中、
後から抱きしめてずっと揺れてる。






「はい、つきましたよ」






ドアが開くとともに
また“閉”ボタンを押そうとする裕太の手を、
少し強引に引っ張って
なんとか密室から抜け出すことが出来た。






「早いなぁ、家帰ったら続きしようね」



「その前に手洗いうがいでしょ？」



「そのA可愛くない！！」



「可愛くなくていいですー」



「うそ！！可愛いし！！」







褒めちぎってる裕太の言葉と、
眉間に皺を寄せている怖い顔という矛盾。


とりあえずめんどくさいから
後で甘えちぎればいいとして、


少し無理やりだけど家に連れて帰った。

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