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2話 ページ3

「ど、何処行くんですか」



「なぁに、私の職場さ。」



太宰さんの職場ァ?
仕事あったのか・・・



「ところで君の異能力、何かただならぬ気配を感じるのだけれど?」



異能力?気配・・・?


「何の話ですか?」



「えっ、異能力知らないの・・・?
君のは影を操るのだよね?」



影を・・・操る・・・


「あ、これですか。
母さんはこれ、手袋を買いに・・・って言ってました。困った時にそう呼べば助けてくれるって、」



この影、異能力って言うのか。


「手袋を買いに・・・か・・・。成る程面白い異能だね。」



太宰さんも異能力って奴があるのか?
そんな雰囲気だよな。


「っ、ていうか何で初対面で太宰さんの職場に行くんですか?」



「ふふ、君に良い仕事を紹介しようと思ってね。
一目見てぴったりだと思ったのだよ。」



俺にぴったりな仕事・・・?



「・・・・・・。」


「嫌かい?」


「いや、仕事は探そうと思ってたんで助かりますけど・・・」


どんなものかと聞こうとした時に太宰さんが話し出した。



「その職場、ここなのだけれど。」



「ん?・・・ビル・・・?」



高ぇ。
こんな高くて綺麗なビル、久しぶりに見たな



「ああ、そうさ。
さぁ、早速入るとするか」

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作者名:ちゆ。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月14日 22時

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