ラッパーのお手伝いさんはＤK【 ヒプマイ 】

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「はいよ！Aちゃん！忘れ物ないね？」

車を出してくれた近所のにいちゃんは、一通りの荷物を降ろしてくれて、ついでに荷物も運んでくれた。

「ありがとうにいちゃん！行ってきまーす！」

「おうよ！気をつけてな！」


俺の周りの人って、山田家だけじゃなく、みんな協力してくれてありがたいな。

あったかいなぁ…。




．


「おう、来たな。」

「あっ、お久しぶりです！」


スタジオに入ると、御三方はもう来ていた。

「Aくん、機材重かったでしょう？言ってくれたら手伝ったのに…。」

「ああ、Aよりも俺達の方が筋肉もあるしな。」


そう言って俺が手に持っている機材を持ってくれる理鶯さん。



「すみません、ありがとうございます！セットは俺しておくので、ポージングの確認お願いします！」




．


急いでセットして、撮影を始める。


いや本当綺麗なお顔すぎて本当手震える


「あ？A手ェ震えてんぞ。ゆっくりでいいからいいの撮ってくれよ。」

そう言って、撮影時の嘲笑とは違う、柔らかい笑みを浮かべる左馬刻さん。



左馬刻さんって、実はすごい優しいし、俺のことも気にしてくれる。

泊まりもきっと俺が帰るの遅くなるからだろう。


優しいなぁ。



「ありがとうございます…ッ」

少しだけまた泣きそうになるのを我慢して、
シャッターを切る。


あっ

すごい良いの撮れた。






ピリついた空気じゃなく、優しい雰囲気。

きっと使ってもらえないけど、みんなに見て欲しい。
でも、俺だけが見ていたいみたいな、そんな写真。

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