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_____20話_____ ページ23

とある事情で更新が違う端末からになりそうです。ご了承下さい。
更新は1日1更新を目指しますので、あまりお気にせず。


***

街は賑わっていた。商人の掛け声、客の満足そうな大声、犬の鳴き声。老若男女が集うこの街に姫が居るのではないか、という発想に至った。

その予想を叩き出したのは兄さん。やはり此処らの地形に詳しいこともあってか、姫の今までの脱走歴から調べた結果だ。

だが流石は週末の街。平日より数十倍賑わっているのではないかという大盛況ぶりだ。隅で腰を支えながら顔も知らない爺さんが座ろうとしている所が見えた。


「姫は必ず此処に居る。死に物狂いで探し出せ」

「言われなくても」

「りょーかい!」

「はっ!」


大先生は煙管から紫煙を吹き出し、シャオロンは元気に声を張り、兵士はびしっと敬礼をする。一人ひとり違う反応の仕方に笑うこと無く、俺は踵を返し考える。

今までの脱走歴からだと、姫は団子屋、鍛冶屋、そして桜の木の下でよく見つかっている。

そうなれば1番確率が高いのは団子屋。姫は団子が好きだ。3時のおやつには必ず団子を食べている程に。

団子屋にはシャオロンを行かせ、確率の低い鍛冶屋に大先生を行かせよう。兵士達には道の見張りをしてもらい、俺は桜の木の下に行ってみることとしよう。

俺はそう全員に指示を出し、足早に桜の木を目指した。ふと空を見ると、もうすぐ日没だった。早く、早く見つけなければ。

【鬼神】が姫を探している。もう恐らく、姫が脱走したということを聞いて血眼になって探している頃だろう。

闇に隠れて動くのは、【鬼神】の方が長けている。最悪の場合を想定して、頭の中がフル回転しショート寸前にまで追い込められているような感覚に陥った。

桜の木にはまだ花が咲いておらず、蕾が所々赤い斑点のように咲いているだけだった。

そしてそこに、居たのだ。桜の木の下で地面に咲いた違う花を摘む姫が。


「トントン」


姫の横には知らない男が立っていた。顔は見えず、黒を基調とした服装であの【鬼神】達を連想させた。

握っていた拳に力が入っていくのが分かった。
そして込み上げてくる感情。それは黒くて、どろどろとした見るのもおぞましいものだった。


「トントン、勝手に出て行っちゃってごめんなさい。でもね、彼に面白い話いっぱいしてもらって、花冠も作ってくれたの」


姫が花冠を差し出し「あげる!」と言った。
我慢の限界だった。俺は花冠を勢いよく払いのけ、口を開いた。

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あみーごー(プロフ) - 美桜さん» 更新遅れてしまってすみません……。出来るだけ沢山の方々に楽しんでもらえるよう頑張ります! (2017年3月25日 20時) (レス) id: c9fce9eca4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - グフッ(゜Д゜)続きが…気になる!更新期待しております!頑張ってください笑 (2017年3月25日 13時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
あみーごー(プロフ) - ゆうさん» 楽しんで頂けて何よりです!ありがとうございます……!頑張りますね! (2017年3月8日 9時) (レス) id: c9fce9eca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - だんだん面白くなっていく...!!一つ一つのお話が本当に面白くて次どうなるんだ?!って楽しみになります..笑 更新頑張ってください!陰ながら応援しています!! (2017年3月7日 17時) (レス) id: d1fdd0c861 (このIDを非表示/違反報告)
あみーごー(プロフ) - 蘭菊さん» 遅れてしまって申し訳ありません……。頑張って1日1更新目指します!ありがとうございます! (2017年3月4日 7時) (レス) id: c9fce9eca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あみーごー | 作成日時:2017年1月28日 7時

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