【NARUTO】打倒原作だってばね【成り代わり】

打倒原作！　　　　３８ ページ38

先生と勝負した後、私たちは甘味処に向かった

初勝利ということで、甘いものを食べさせてくれるらしい


誰かに奢ってもらうのは始めてだ

こう言う所に来るときは、大抵同い年と来るから、奢ったり奢られたりというのはあまりない

……まぁ、たまにチョウジには奢るけど


『あのさあのさ、ホントにいーの？』


隣に座るカカシ先生にそう聞いてみる

ジョークだったら困るからさ


「いーよ。ほら、好きなの頼みな」


よーし！

ならいっぱい食べちゃおっと!!


カカシ先生はまだ知らないからそういうことが言えるんだよねぇ〜

サスケがいたら絶対止めてると思う

だってほら、私がどれだけ食べるか、一番知ってるのはサスケだからね


『おばちゃーん、いつものセットくれってばよ！』

「はいはい」


この言葉で通じるくらい常連になった私

まぁ、こんな大食いがいたら記憶に残るよね

しかもまだ子供だし


あ、因みに今の姿はナルトの姿だよ

カカシ先生には事情を説明しておいた


一々こうやって変化しなきゃいけないのは面倒だけど、こうでもしないと落ち着いて食べれないからね

それに里の皆だって私の姿を見たくないだろうし


「いつものセットって何？」


ふと先生がそう聞いてきた


『んーと、みたらし団子二本、三色団子二本、おはぎときな粉餅が三個ずつ！ そんで、あんみつ付き！ いっつも頼むから、おばちゃんが覚えてくれたんだってばよ』


ニカッと笑ってみせる

するとカカシ先生は私とは逆に、顔を少し引き攣らせていた

あんまり顔が見えないからわかんないけど、多分そうだと思う


まあ、初めて聞いたらそういう反応になるよね

シカマルには「チョウジと同じかよ……」って呆れ顔で言われたし……


逆にチョウジは仲間意識を持ってくれたけど

そのおかげで最近此処にはチョウジと一緒に来ることが多い

他の所に行くときもあるけど、基本的に私が沢山食べれるのは甘味だけだから


「あー……一人で食べてるの？」

『勿論そうだってばよ！ あ、カカシ先生の分も頼まな――』

「俺はいいよ」


溜め息を吐きながらそう言ったカカシ先生

余程ショックだったらしい


ケラケラと笑いながらカカシ先生を見ていると、おばちゃんが頼んだものを運んできてくれた

それを見た先生の顔はまた一段と生気を失っていく


……うん、なんか悪い事した気分

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