第1話 ページ1
ブオオオオン
私が乗っていたバスが、だんだん遠ざかって見えなくなっていく。
目の前には、広い海、畑、それと、ポツポツとならぶ家。
ここ、どこおおおおおお!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
始まりは数日前。
その日はいつもと違って、少し慌ただしい1日だった。
「あっ、もうこんな時間か。」
ふと時計を見ると、塾に行くため家を出る5分前を指していた。
塾へ行く前にちょっとだけ予習するつもりが、集中しすぎてあっとゆう間に時間が過ぎてしまったみたいだ。
いけない、このままじゃ余裕を持って行けなくなる。
慌てて手元に広がった教科書をまとめ、カバンに入れた私は、1階へと降りる。
その私を待ち伏せるように廊下にたっていたのは、目元にぎゅっと力を入れたママだった。
「アーヤ、ちょうどいい所に来た。あなたに相談があるのよ。」
な、なんで怒ってるの……？！
そして、相談とはなんだろうか、私、何かしたっけ？
「いま富山に住んでる、佐々木おばあちゃんのこと、覚えてる？」
「お、覚えてるよ？」
佐々木のおばあちゃんは、パパのお母さん。
会うと必ず畑で取れた野菜をくれる優しいおばあちゃんだ。
「あぁ、なら話が早いわ。その佐々木のおばあちゃんが家に遊びに来ないかって誘ってくれたのよ。」
へぇ〜！そういえば、ここ2年くらいおばあちゃんにあってなかったっけ？
おばあちゃんの家は山奥にあるので、毎回そこで思いっきり遊ぶのが楽しかったのを覚えている。
今年は行けるんだ！やった！
素直に喜ぶ私を見たママは、わざとらしいくらい大きなため息を吐いて、また不機嫌顔になった。
「でもね、お母さんとお父さん仕事があって行けないの。ゆうきも、俺も用事があるって、」
そう話しながら、さらにイライラが増したママ。
ほう、お兄ちゃんと喧嘩したわけか。
じゃあ、誰が佐々木のおばあちゃんの所にいくわけ？
「もしかして、私1人？」
「そう言うことになるわね。でも、あなた1人だと心細いのよ、」
うーん、確かに。
「そこでね、お母さん考えたの。黒木君も一緒に行ってもらえばいいんだって！」
は？！なんでそこで黒木君？！
「それがねぇ、この前、スーパーに買い物に行ったら黒木君と偶然会って、このこと相談したのよ。僕でよければご一緒しましょうか？ですって！」
ママ、何してんの、
娘が男子と2人で旅行なんて！親だったら心配でしょ！
「大丈夫、黒木君は！」
ちょっとは心配してよ！
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美波 - ニコニコさん» もちっ！． (2018年10月11日 7時) (
レス) id: d5a405b686 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - いいですよ。美波さんって呼びますね！ (2018年10月10日 19時) (レス) id: 57ff5c05e6 (このIDを非表示/違反報告)
美波 - よろしくね、ニコちゃんって呼んでいい？ (2018年10月10日 10時) (レス) id: d5a405b686 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 美波さん» ありがとうございます！嬉しい限りですね！夢小説内で話せる人とか憧れてたんですよ〜！ぜひ！ (2018年10月8日 20時) (レス) id: 57ff5c05e6 (このIDを非表示/違反報告)
美波 - いいですね。この作品と次の作品も読みました。よかったら、友達になりませんか？ (2018年10月7日 20時) (レス) id: d5a405b686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2017年3月20日 0時
