文ストの世界がカップルまみれになったなら【文スト】

腐っても探偵 ページ23

通行人A「キャー！！通り魔！通り魔よ！」



良かったね国木田さん。文ちゃんに良いとこ見せられるような事件起きたよ。


私の異能も使えるな〜！

何か自分に罪のかからない事件起こして〜って思っただけで妖怪達が勝手に事件を起こしてくれるなんて…


でもさ、人に怪我負わせちゃあダメでしょ。


まぁ異能で作った偽物の人間…とかかな？

さぁて、国木田さんはどうするかな〜？









菊「主！危ない！」



『は？』



その瞬間、脇腹辺りに何かが刺さった。


それがナイフだと気付くのに、そう時間は掛からなかった。



『何…で？』


菊「主、あれは異能じゃない。本物だ！」


『嘘…』





そうだった。私の異能もそこまで有能じゃなかった。


菊「失礼だろ！つか早く病院！」


『いいよ…周りは混乱してるし…』


菊「でも！このままだと死ぬぞ！？」


『死なねェよ！









ギャグだから』



菊「(やっぱり！！)」


『それより国木田さん…あ、来た』



国木田さんは文ちゃんに逃げるように指示してから犯人の方へ走って行く。


やばいあれは…



通り魔「動くな！こいつがどうなっても良いのか！？」


『(定番の人質！しかも文ちゃん！)』


ヒロイン体質怖い。

でもな、犯人さん。








国木田「良い訳ないだろう此のド阿呆！！！」




素人に国木田さんが負ける訳無いのである。



国木田さんは電光石火の速さで犯人を殴り飛ばした。


直前に文ちゃんを抱きとめるというイケメンっぷりも見せてくれた。



惚れ直しちゃうよ、文ちゃんが。


そして、私は



国木田「小泉さん！？直ぐに探偵社に運びます！」

『あざっす…でも、もう1人の方を優先した下さい、私は異能に運んでもらうんで。』

国木田「判りました。」






という訳で、探偵社で与謝野女医の治療を受けました。






瀕死って程ではなかったので…



人生初の解体でした。

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