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♯2 ページ8

「…なるほど、な」
「ーーーえ、信じてくれるんですか」

「どこで頭ぶつけたんだ?」




垣間見えた希望は、すぐに打ち砕かれた。
がっくりうなだれる。…そーですよね、はい。



「…残念ながら頭の中は正常そのものです」



とりあえず、と通されたのがなぜか取り調べ室

洗いざらい、といえば少し罪人っぽいから
言い方をシンプルにすれば、ーーまあ、
土方さんに私の事情をすべて話したのだ。
…そしてさっきの反応にいたる














「…タイムスリップ、か」

「そ、そうですよね。信じられるわけ
ないですよね」




こんな突拍子もない話を信じろなんて言う方が
無理なのだ。肩を落とした私に応えるように
パイプ椅子がギジリと軋む。








「……んでよ」

「あ、はい?」



「今更なんだが、ーー…お前、誰」



「あ、そういや誰だっけ」
「坂田さんまで」



今の時点で名前なんて何の問題でもないのだが
とにかく聞かれれば名乗らない理由もなく。





「ーーAといいます。如月A」



如月、かと復唱した土方さん。メモを取られる
あたり、私は今、大方不審者の肩書きでも
背負わされているのか。








「んで如月、どうすんだよこれから。」
「うっ……」



目が泳ぐ。肩をすくめて小さくなり、俯いた。

なんせ、…お金もなければ衣類もない。
ましてや、家などあるわけもなく。

…それどころか食べ物から飲み物の調達の仕方
さえままならないのだ。よく考えれば
重大な問題である。








「…どう、しましょーかね……」



知らない世界に一人きり。頼れる人もいない。
ーー膝においた手を、ぎゅっと握りしめる。


(やば、泣きそー……)














「ーーー別に、俺達んとこくりゃいいじゃん」

「…えっ、」




隣で頬をポリポリとかきながら、
坂田さんは呟いた。




「……それって…、万事屋に?」

「おう」




これまでと違い、優しく笑みを漏らす彼に、
私は目を見開いた。ーー何と、いうか









「……私、あそこにいて餓死しませんかね」
「ここで殺してやろうかテメェ」




いや、これは冗談じゃなくて。…聞けば、貧乏な上に仕事は月に数えるくらいしかないらしい

私一人増えれば、また生活が厳しくなるのだ

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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年12月16日 22時

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