【銀魂】うまく生きる為の方法

助手機能不可 ページ26

とにかく、いまだ私のモテを信じきれないらしい助手は放っておくとして。

今大切なのは、このラブなレターへの対応である。




(・・さて、どうしたものか)



差出人が不明の上、封筒には消印が押されていない
つまり、送り主が、直接投函したことになる。





「炙り出してみます？脅迫文が浮かんでくるかも」

「・・・じゃあ、助手は誰かを脅迫する時に
そんな回りくどいことしますか！！」

「しません。もっと効果的な方法がありますから」

「聞くんじゃなかった」




前々から恐ろしい奴だと思ってはいたけど、

こいつを敵に回すのはやめておこう。
たった今、切実に思った。





「ーーーま、今のところ返答のしようがないし、
様子見ってとこかな」

「・・いいんですか？」

「だって、差出人不明だし」


「・・あ、それこそ炙り出しでは」
「もういいって！何なのそんな炙りたいの！？」




こりゃもうあれだ。ドラマの見過ぎだ。




そろそろ仕事を再開しなければならない時間である
炙り出すにしてもまた後だ。





(・・面倒事ってのは、立て続けにやってくるもの)




坂田銀時といいラブレターといい、
一気に日常に変化をいれる必要がどこにあるのか。


昼休憩の終わりとともに、いつもの仕事モードに
戻った助手により、午後一番のお客さんが
部屋の扉をくぐる。









「ーーよう、調子はどーだ」

「ぶっ！」




現れた。日常の均衡を壊す第一要因が。
いつものマヌケヅラで。おいおいうちの完璧助手は
何をしているんだ！！





「・・・助手この野郎ォォ！」

「まったく、下品な言葉遣いは控えてください。
料金を頂いた以上、そちらも大切なお客様なので」

「料金って・・別にこの男は深い人生相談どころか
ライトな悩みすらないただのアンポンタンなの！
私の仕事！相談にのるコト！！」

「あ、今ちょうど傷ついたんでカウンセリングして
もらっていっすかネ？Aさん」

「帰れェェ！！」



いやはや、いよいよ助手も役に立たない。

金欠のくせして、私に飯をたかるくせして、
相談室で金落とすってどういう心情なの！！






「ーーつかよ、ソレ何？」

「今度は何！」

「ソレだよ、・・手紙か？」



「・・・・・・ソウデスケド」

「へえ」

「いや何その顔」




自分を下に見てる奴のニヤつきって、
すっごくやだよね。

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