【銀魂】的中率20%

どうにでもなれ ページ2

ー銀時サイドー



「ーーはぁ？占い？」

「そうです！私、占い師ですので。人生の底辺を歩いている方たちに助言を差し上げるのが
お仕事です！」

「誰が人間の底辺だ」



なるほど、言われてみれば風貌はそれに
見えなくもないか。

おまけに手元にはそれらしいデカめの玉が
あったりもする。これに手をかざして未来でも
読むつもりかこの女は。


さて、・・占いといえば、高額な占い料金が
セオリーだ。ここはビシッと断りを入れる。




「・・おたくさァ、通りすがった人を貶し落とした挙句、そんな不確かなもん押し付けて
金とろうっての？それ最早犯罪だよ。侮辱罪と
詐欺罪だよ。通報するよ」


「無理です、あなたには」

「何でだよ」


「あなたが、・・犯罪者だからです！」
「自信満々に根拠のねぇこと言ってんなよ！」



そんな乱暴な偏見聞いたことねーよ。
問答無用にぶん殴られた気分だよ。

何なんだよこいつは。確実にあぶねェ。
普通じゃない。

そもそも、俺を客として迎え入れたいならば
今のこいつの対応は客に対してのそれじゃない





「私、長々と占い師をしてまいりましたので、
大勢の方と触れ合ってきました！・・よって、
一目見ればどんな人物か大体わかります！」

「わかってねーだろうが！
大間違いだらけなんだよさっきから！」


「心配いりません！今からあなたが真っ当に
生きていくためのアドバイスを差し上げます」

「やっぱ人の話聞いてねェェエエ！！」




そんなこんなで、どうやら、俺は強制的に
占われてしまうらしい。占い師とは本来、
人の話を聞いて、そこから答えを導くものでは
なかったか。

ここまで人語を無視するというのは、
一体全体どういうことなのだろう。





「ーーーあ、ちなみに料金はいりません！
私は善人ですから、これはボランティアです」



「・・・・・・・あっそう」




こちらの心情としては、もうどうにでもなれ
という感じである。

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