本当の夢ノ咲学院最強ユニットはDarkですが何か？ (ページ18)

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～蒼side～

あれから何もなくただただ静かに時は流れた。

もうドリフェスは1週間後。

今は俺がリーダー代理で活動を続けている。

何度も五月先輩に会いに行ってるけど、答えはいつも同じ。

〝戻る気はない〟

毎回そう言われる。

今日もいつも通り、練習していた。

もうすぐ下校時間になる。

もう切り上げよう。

そう思って声をかけようとした時だった。

帝「うわっ！？」
裕也「わぁぁ！？」

ドンっと音がして振り返ると、七緒と裕也が重なるようにして倒れていた。

蒼「どうした！？」

急いで駆け寄った。

幸い見た感じ、怪我がないように見えるが…。

帝「ごめん～！俺がバランス崩して…」

裕也「僕が運悪く倒れた所にいて巻き込まれたって感じです…」

「ちょっと気合い入り過ぎてさ…」

なんて言いながら七緒は立ち上がった。

蒼「気をつけろよ、七緒」

帝「うん。ほんとごめんね～、裕也」

裕也「い、いえ！僕は大丈夫なんで！」

そう言って急いで立ち上がろうとした裕也。

だが、立ち上がろうとしたものの、一瞬顔を歪ませてまた座りこんでしまった。

蒼「裕也？どうした？」

裕也「…ッ」

帝「…まさか。足痛めた、とか？」

は？

裕也「…すいません」

蒼「とりあえず保健室行くぞ！七緒！裕也を運べ！」

帝「え～…って言いたいけど、俺のせいだしね～」

ヒョイっと軽々裕也を持ち上げた。

……お姫様抱っこで。

裕也「ちょ、七緒先輩！？」

帝「はい、黙っててね～？保健室、急ぐよ～」

ダッシュで保健室に向かった七緒。

………おいて行くなよ。

～in保健室～

≪ガラッ≫

蒼「佐賀美！！」

佐賀美「先生をつけろ。先生を。ま、座れ」

座れと言われたから、七緒の隣に座る。

ちなみにベットな。

帝「佐賀美ちゃん、裕也の足どう？」

佐賀美「う～ん…。捻挫、だな…。1週間は運動禁止な」

裕也「え！？」

まじかよ…。

1週間後にはドリフェスがあるんだぞ…！

帝「佐賀美ちゃん、1週間後にドリフェスあるんだけど？」

佐賀美「残念だけど、秋山は出るな。としか言いようがないな」

なっ！？

ただでさえ五月先輩がいないのに裕也まで！？

帝「佐賀美ちゃん、どうしても無理なワケ～？」

佐賀美「秋山の足を悪化させたいのかお前は」

帝「そうじゃないけど！でもさ～？」

佐賀美「ダメだ」

どうしろってんだよ！！

1人ならまだしも2人も欠けるとなると！

裕也「蒼先輩、すみません」

そう言った裕也は強く手を握りしめていた。