色んな作者の黒子のバスケ短編集！２

【宮地清志】 さよならSUNDAY : 赤黒兎 ページ14

目覚ましの音が家じゅうに響き渡る

幸いにも家には誰もおらず、

怒られるのは防げたが

誰かいたら確実に怒られる騒がしさだ


だが私はそんなことを気にするような女ではない

うるさい目覚ましを華麗にスルーして、

優雅な眠りにつくことができる女だ！



・・・まぁ友人たちからは

『あんたを見ていると同じ女として恥ずかしくなってくる』

という評価をいただいているが・・・


一応女として見られているから良しとしよう！

さぁLet's go to bed！


・・・しかし私は忘れていた

ここまでうるさいということは隣にも下手したら聞こえてしまう恐れがある

そしてその音の発生源である私の部屋は

隣の家の土曜日の練習で疲れ果てた【奴】が眠っている部屋と

窓を開ければ行き来できるほど近く

また、昨日は暑くて窓を開けて寝ていたので・・・



「うぅ・・・もう食べれないよジャンウィーヌ・・・」


『ざけんなよテメェエエエエエエ！！！！！』



・・・煩い。

誰だよこんな朝早くに・・・


『てめぇの煩い目覚ましのせいで起きちまったじゃねーか！
轢くぞ木村の軽トラで！』


来やがったこいつ・・・
窓超えて来やがった・・・！



「お前かよ清(きよ)・・・何のようだ？
目覚ましに関する苦情は受け付けないぞ？」


『は？
・・・てめぇよっぽど轢かれたいようだな・・・
外でろや！轢いてやる』


「でねぇよ。
轢かれるかよ、バァカ。

・・・あれ？なんでそんなに隈がひどいんだ？
何かあったのか？」



『昨日の練習監督不在だったんだよ。
大坪も木村も休みで
俺一人で高尾と緑間の相手してたんだよ・・・！

どっかの誰かさんは寝てたしな・・・！

マジで轢くぞ』


「その件に関しては本当に申し訳ないと思っております清様(棒」


『本当に思ってんのかよ・・・』


「思ってるよー・・・うん、思ってる！


だから、ものをなげんのやめて！？
お詫びになんでもするから！」


『なんでも・・・？』


「え？」


『言ったな』


あれ？
これ、フラグたったんじゃね？

微笑み、すごくかっこいいのに黒いよ！？


「ちょ、ちょっとまっ『ならさ・・・』え？」




『俺疲れてんだよな、どっかの誰かのせいで・・・


お前なんでもするんだろ？


だったら彼女らしく彼氏を癒すこと・・・


できるよなぁ・・・？』



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私の安らかなSUNDAYは

猛獣彼氏にとられました

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