オネエ ３７話 ページ42
狩崎side
『…色、緋色！！』
校門から出ようとする緋色を呼び止める。
「ん？なあに？
あ、ねぇ、勝ったよA！！
これでフェスで勝てば付き合ってよね！」
緋色はすごくハイテンションだった。
まぁ、そりゃそうだよね。勝てたら嬉しいし。
でも、私はいつものように緋色に接することができなかった。
『うん、すごかったよ緋色。
でも、どうして？なんであんなにできるの？？』
頑張ってきた人だとは思っていた。
けれどなんのために、誰のためにそこまで『努力』に執着するのかはいつの時代も教えて貰えなかった。
『貴方はなんでそんなに何かに執着しているの？？』
勇気をだして、聞いてみる。
「…告白の返事は？」
暗い夜道をふたりで歩き、立ち止まって数秒考えていたと思ったらこんな返答。
『ちょ、ちょっと、質問に答えt…！』
「お前の方こそ、答えろよ。」
私の言葉を遮って緋色がいう。
『…あ、ごめん、じゃあ、私が答えたら緋色も答えてね。』
「…わかった。」
正直、どういう答えをしたら良いのかはわからない。
ただ緋色は真剣に告白してくれたから、私もその気持ちに応えたいとは思う。
『わ、私は…』
「うん。」
優しい、いつものような瞳で話を聞いてくれる緋色。
文句の言いようがないその顔に見つめられると、どうしても下を向いてしまう。
『好きだよ、緋色のこと。
でも恋愛的な意味じゃなくて…幼馴染として、親友として。
私、貴方のことはそれ以上に見ることが出来ないよ。
何せ私は嵐が好きだから。大好きだから。』
そう言って顔を上げると、悲しい顔をした緋色が見えた。
「…そっ、か。」
『でも、でもね緋色。』
ずるいかもしれないけど…
私ね…
『好きだったの、昔。』
緋色、貴方のことが。
？？「まじ、かよ。」
―――――――――
私がさっき言った言葉の数々が、さらなる波乱を巻き起こす。
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yuiki(プロフ) - @ながしん@さん» 今はまだまだ出せてないですけど、これからどんどん出していくつもりです！ありがとうございます！ (2018年4月19日 20時) (
レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
@ながしん@(プロフ) - 男らしい嵐待ってました！更新楽しみにしています(>_<)頑張ってください！ (2018年4月19日 6時) (レス) id: 1ec9a70f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuiki | 作成日時：2018年3月10日 16時
