５７ 異変 （赤司side） ページ10
試合も終盤に近付いてきた。
どう考えても、ここから相手が逆転するのは不可能だ。
休憩時、青峰と黒子が息を切らしながら話していた。
青峰「ダリィ…つーか、アイツ…どこ行ったんだよ」
黒子「アイツって…誰ですか…」
青峰「A。全然、戻ってこねーじゃん」
Aの名前が上がると、緑間と紫原も反応した。
緑間「そういえば、そうだな。遅すぎるのだよ」
紫原「Aちんいないと寂しいねー」
…ふと、嫌な予感がした。
赤司「桃井、Aはまだ帰ってこないのか？」
桃井「あ、うん。遅いから、様子見に行こうと思ってたんだけど、
試合の途中だし、どうしようかなって思ってて…」
…出ていって以来、誰も姿を見ていない。
すると、相手チームのベンチからも声が聞こえた。
「やべーよ、強すぎんだろ…」
「晃希がいれば、なんとかなるかもしんねぇのに…」
「アイツ、足痛めたって言ってたぜ」
…たしか、Aと一緒に倒れた選手だ。
そういえば、戻ってきていない。
赤司「…宮野晃希、だったな？ぶつかった相手は」
桃井「え？…あ！うん…」
桃井の顔に、影が差した。
赤司「どうした？」
桃井「…赤司くんには、言ってもいいかな」
独り言のように呟いて、口を開いた。
桃井「宮野くんは、私たちと同じ小学校だった人で、
…宮野先生の血縁者なの」
赤司「宮野先生？」
桃井「…Aの、トラウマの人」
赤司「あの事件の…？」
Aの両親が殺された事件。
あの時の先生の、血縁者…？
桃井「Aとは普通に仲が良かったんだけど、
先生と引き離されてから、一方的に恨むようになっちゃって…」
赤司「なぜだ？」
桃井「…宮野くんは、両親がすでに亡くなってて、先生と２人で暮らしてたの。
父親みたいに慕っていて…それが引き離されたから」
…完全な逆恨みだ。
Aが悪いわけじゃない。
桃井「…でも、もしかしたら……」
すると、桃井がハッとしたように顔を上げた。
桃井「A…宮野くんになにかされてるんじゃ…！」
赤司「え？」
桃井「宮野くん…Aを恨んでたけど、
…Aが、初恋だったの」
赤司「っ…まさか…！」
桃井「赤司くん、Aを探して！試合は私が見てるから！」
赤司「…ああ、頼んだ」
そして、僕は走り出した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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8
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X
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西 - この方角に福があるはずです
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りん - 赤司くんかっこいい(\\\∀\\\) ゆっくりでいいので頑張ってください♪楽しみにしています＼(´∀`*)／ (2018年6月11日 19時) (
レス) id: f9b767ebf1 (このIDを非表示/違反報告)
キチガイ - これからも更新してくれますか？ (2017年10月21日 14時) (レス) id: 3fedb0a791 (このIDを非表示/違反報告)
こころん(プロフ) - すごいおもしろくって、赤司くんかっこいいです！！更新頑張ってください!!更新されたらすぐ見ます！！！！笑 (2016年9月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 00d4c99ef1 (このIDを非表示/違反報告)
アップルミント - 赤司くん、イケメンです！！ キセキの皆も、優し過ぎる!! 面白かったです！ 更新、頑張ってください！応援してます。Ｏ(≧∇≦)Ｏ (2016年8月14日 9時) (レス) id: b3db92abd7 (このIDを非表示/違反報告)
東京レイヴンズ*^∀^* - 面白いかったです！！ 続き頑張って下さいθω<☆ (2015年12月7日 19時) (レス) id: d83138c3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nami | 作成日時：2013年12月11日 20時
