【黒バス】 君はもう僕のモノだ 【赤司征十郎】 2nd

５０　ミーティング ページ3

『宮野晃希』







…記憶の片隅にあった、忘れがたい名前。


……先生の親戚っていってた、あの人――。




あの人が―――すべての引き金になった。








・









・








赤司「…作戦は以上だ。質問はないな？」




征くんがミーティングを始めた。


今日は、監督の先生が急用で来れなくなったから、

征くんが監督の仕事もしていた。




赤司「スタートは…青峰、緑間、紫原、黒子。

そして…Aだ」




私の名前が呼ばれると、部員全員が拍手をした。




A「もーやだ…」




ウイッグを被って、バレないように身なりを整えていた。





青峰「なんとかなるだろ。オレもフォローすっから」


緑間「人事を尽くして天命を待つ、なのだよ」


紫原「勝てたらお菓子わけてあげるー」


黒子「一緒にがんばりましょう＾＾」





…テツヤくんめっちゃ癒し系(^^)






赤司「A」






ミーティングを終え、征くんが声をかけた。





赤司「緊張してるのか？」



A「そりゃあ、ね。…色んな意味で」





そう、色んな意味で。





『宮野晃希』



あの人のことも、気になる。






赤司「…何度も言うが、何かあったら僕に言ってくれ。

必ず、守ってみせる」



A「…うん＾＾」








――この時の笑顔は、本心じゃなかった。






作り笑い―――。









征くんについた、ウソの微笑みだった。

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