この世界の片隅に4【土方十四郎】 (ページ47)

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百九十七ページ47

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大きな物音が屯所の中に響き渡った。

食堂で朝食を取っていた私とザキちゃんは顔を見合わせて溜息。
廊下を走る足音が聞こえれば食堂に飛び込んできた二つの影。

「総悟！てめェ朝の素振りサボった上に書類作業中の俺にバズーカぶっ放すとはいい度胸してんじゃねェかァァァア！！」

「いやだなァ土方さん。俺ァ副長さんの仕事を減らそうとしてやっただけでさァ」

「ふっざけんな！！てめェが書類燃やしたせいでこちとらまた1から書き直しだァァァア！！」

終わらない言い合いに隊士達が止めに入るも全員投げ飛ばされる始末。
近藤さんが止めに入るも外の池へと放り出された。

…自分たちの局長をなんだと思ってんだコイツら。と頭を抱えていれば何人かの隊士が私に視線を向けてくる。助けろということなんだろう。

溜息を一つ落として席を立った。

かちゃりと音を立てて二人の首元へと刀を突きつけた。

『朝からうるせーよ、発情期かお前らは』

「あ？」

『あ？じゃないわよ。ここ食堂。みんなご飯食べてるの？わかる？お前らが喧嘩する場所じゃない。喧嘩すんなら…

外でやれ！！！！！！』

そう言って二人に蹴りを食らわせば先程近藤さんが落ちた池へと真っ逆さま。
隊士たちはうぉぉぉお！！なんで叫んで私を称賛する。

池から顔を出した二人は不服そうな顔をしているも十四郎ちゃんはすまんなんて謝る。

それを見た総悟くんがニヤニヤする。

「お宅ら、やーっと引っ付いたんですかィ？」

やばい、と思った時には遅かった。

目をキラキラとさせた隊士たちに囲まれ尋問の嵐に沈められた。