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百九十一 ページ41

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あの騒動から半月。


兄様の起こした事件、そして自身が起こした先日の事件。
そしてその他諸々の罪状。

松平の旦那が下したのは斬首だった。

幸い幕府が巻き込まれるようなことはなかったものの、事は真選組そして旦那たちという一般人(という扱いらしい)を巻き込んだ事によりこの判断となった。






蘭の最後に立ち会え






上からの命だと近藤さんに言われて行けば彼女は穏やかな顔でそこに正座していた。


一言も発することなく、その場に座る姿は凛としていて本当にこれから首を斬られる人間なのか。と疑いたくなるくらい。



いよいよその時がやってきた時蘭は私の方を向いて言ったんだ。





「彼の方のとこへ行かせてくれてありがとう」



そう言って浮かべた笑みは私が今まで見てきた蘭の表情で一番美しく、そして儚かった。


蘭の遺骨はその後私が引き取り、兄様と同じ所へ眠らせてやった。





そして私はというと。









「というわけだァ、A。除隊はとっつぁんが許さねーってよ」







その一言で真選組屯所、そして副長補佐へと戻ることとなった。

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作者名:翡翠 | 作成日時:2018年10月26日 11時

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