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「俺に一つ案があるんだ」
三人の視線が自分にあるのを感じながら、麟児は言う。
「雨取隊に新しい隊員を入れるのはどうだ？」
「え？」
「えっ！？」
「まあ…」
反応は三者三様。
一人は首を傾げ、一人はとても驚き、一人は感心した。
「理由として一つ目は、最近出来た隊の特徴は、五人部隊という事だ。上限が戦闘員四人と規則で決まっているからか、経験を積んできた隊は戦闘員を増やして五人で戦う隊が増えている。その為、四人に対し三人というのは抑えが大変になるだろう。」
麟児の言葉に、うんうんと頷く嵐山柿崎。
「そして二つ目。戦力向上だ。俺達の実力でランク戦に通用する事は分かっている。しかし、日々武器を磨いているのは俺達だけじゃない。この地位を死守するには次のランク戦では戦力の面でも他の隊を上回らなければならないんだ。」
そうですね…と呟いた月見。
「そして、三つ目。東隊対策だ。」
「え？」
「あ〜…」
「ふふっ」
驚いた顔をする嵐山、納得する柿崎、面白そうと笑う月見。
「次のランク戦で最も警戒すべき人物は東隊、それは誰もが思う事だろう。東隊の戦闘員は四人。その為、三人である雨取隊は必然的に一人で二人を相手しなければならない。一人一人潰すという手もあるが、それは東隊だとリスクが大きすぎる。その為、一人でも隊を壊滅できそうな二宮は倒すのでは無く、抑えるという手が効果的だ。そして隊長の東さんは戦術家であり狙撃手。あの人程厄介な相手はいない。」
麟児は一拍黙った後、続けて言った。
「しかし、デメリットもある。一つ目は雨取隊の連携だ。今俺達で構成している連携を新たに一から組み立てなければならない。覚えないといけない事も出てくるから、相当練習して覚えなければならない。そして二つ目は、オペレーター…つまり月見の負担が大きくなるという事だ。俺が司令塔となって随時指示は出していくが、敵と戦闘員四人の位置把握をしなければならないから相当大変になるだろう。この二つが俺の危惧する点だが、これを踏まえて考えてくれ。」
麟児は三人を見ながら言う。三人共真剣な目で麟児を見ている。
麟児は一見普段と変わらない風に話しているが、内心とても緊張していた。
三人が反対したら潔く諦めようと思っている麟児だが、三人が反対したらそれはそれで少し恥ずかしい気がする。
そして、一人が口を開いた。
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しゅり(プロフ) - 更新ありがとうございます！心待ちにしていました！ (4月2日 23時) (
レス) id: de8642ea8a (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました！続きが気になるので作者様のペースで更新頑張って下さい！応援しています！ (2月6日 9時) (レス) id: f652d6533b (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみで楽しみで…応援してます！更新頑張ってください！ (11月12日 2時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ユキ - すごく面白かったです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) ずっと待っているので更新頑張ってください!! 応援しています！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年12月10日 22時) (レス) @page11 id: ef5ec06190 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 続きが楽しみです！更新、頑張ってください！応援しています (2022年11月12日 19時) (レス) @page11 id: b758d3b9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2021年6月13日 9時
