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「そういや諏訪さんから聞いたけど、ランク戦あるんだって？」
「ああ、一ヶ月半後にな。」
「へぇ〜結構後だな」
「……太刀川、忍田さんから聞いてなかったのか？」
「おう」
麟児は内心驚く。
忍田さんの弟子である太刀川は、ボーダー発足時から隊は組まずにソロで活動している。その実力と性格から本部でも最有力の戦闘員だ。普段から忍田さんにベッタリの太刀川が今回のランク戦を知らないというのはおかしい。忍田さんに一番近いといっても過言ではない程近くにいる太刀川が今回のランク戦に気付かないという事は、それ程上層部で隠されたという事だろう。
…なんかあるな。
とは言ってもそれを察せるほど麟児には情報が無いため、これに関しては保留するしかない。
「あっ！麟児！ランク戦しようぜ！」
「……」
「そんな顔すんなって！あ、餅いる？」
「いらん」
この間餅食べすぎて忍田さんに怒られてただろ。嫌な顔をしながら麟児は思う。
だが、わざわざ言う必要性を感じない。怒られればいいんだ。
「はぁ……柿崎、今日はこれで終了だ」
「はい」
太刀川に聞こえないよう小声で話す。
「ランク戦しようぜ〜！誰もいなくて暇なんだよ」
だからここまで人を探しに来たのか。ここまで来ようとするこの考えがわからん。諦めろよ。
「はぁ…分かった」
「お願いだからさ〜…、えっ！今分かったって言った！？」
「……」
まさか麟児が行くとは思っていなかったのか、驚いた顔をする太刀川。嬉しそうな顔になった太刀川は、
「よっしゃ行こうぜ〜！」
「邪魔だ」
余程嬉しかったのか麟児の肩に手を回すが、呆気なく落とされる腕。叩かれた腕を擦って痛そうにしているが、さっさと麟児は出口へと歩いていく。柿崎も慌てて麟児の後を追った。
今日は諦めて明日から探そうかと思う麟児。
思えば、この頃には既に始まっていたのだろう…
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しゅり(プロフ) - 更新ありがとうございます！心待ちにしていました！ (4月2日 23時) (
レス) id: de8642ea8a (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました！続きが気になるので作者様のペースで更新頑張って下さい！応援しています！ (2月6日 9時) (レス) id: f652d6533b (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみで楽しみで…応援してます！更新頑張ってください！ (11月12日 2時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ユキ - すごく面白かったです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) ずっと待っているので更新頑張ってください!! 応援しています！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年12月10日 22時) (レス) @page11 id: ef5ec06190 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 続きが楽しみです！更新、頑張ってください！応援しています (2022年11月12日 19時) (レス) @page11 id: b758d3b9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2021年6月13日 9時
