か な で ろ 陸 【鬼滅の刃】【不死川実弥】

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『父上!?』


宇髄｢俺のことはいい、いいから先進め!!｣


『でも』


宇髄｢いいから!!少しでもいいから相手の戦力を削げ!!
だから、後で絶対に会うぞ！｣




"後で会おう"
それは鬼舞辻無惨のところへ集まった時に会おうということだろうか

なにはともあれ、これは

"生きろ"
という約束


『はい、絶対に!!』




父上の姿は見えない

自分一人

頼れる人はいない




『…よし、気合い入れていこう』




壁が動くこともある生き迷宮であることがよくわかった
血鬼術だとしたらこれを使っている鬼を倒したいところだけれど…どこがなんなのか、鬼がいるのか全くわからない

こうしてうだうだしてるうちに皆は危険な目に合ってるかもしれないのに

まだ上弦の鬼にも鬼舞辻無惨にも会えていないどころか場所を掴めていない

時間の無駄だ

私は柱だ、一刻も戦力にならなきゃいけないのに…!!




カラス｢胡蝶シノブ、上弦ノ弐トノ戦イノ末死亡ー｣


『…は？』




しのぶさんが？




脳裏によぎるのはしのぶさんのいつもの微笑みだった




『…私、何してんだよ』




しのぶさんは既に命を懸けて戦っていたというのに




『…まだ、何もしてないじゃん』




しのぶさんがどれだけ命を懸けて戦おうとしていたのかはカナヲから聞いた

それにしてもこんなにも早くだなんて

もう、会えないのかよ…!!




許さない




別に鬼に対して憎しみを持って鬼殺隊になったわけじゃない

"肉親"が殺されて復讐、とかいうかっこいい理由でなったんじゃない

何もなかったから、何も持ってなかったから
存在が欲しかった

ただそれだけで鬼殺隊をやっていたのに

初めて人のためになれるかな、なんて思ったりして

助けて感謝されて嬉しかった




甘すぎた




大事な仲間が既に命を落としてるんだぞ…!!




始まりの呼吸の剣士の末裔だなんて名が折れるわ




この力は、刀は、助けるためにあるのに




絶対に許さない




しのぶさんを殺した鬼も

他の鬼も

それを生み出した鬼舞辻無惨だって




『今夜で終わりにしてやらぁ…!!』




烏｢響波隊士、響波隊士!!｣




烏に名前を呼ばれた、私の烏じゃない

胸に何かをつけている




烏｢オ館様カラノ命令、ツイテコイ｣




お館様…産屋敷輝利哉様…!!

きっと、いや、絶対に鬼のところだ




『急いで案内を!!』




全速力で走った









─────作者です─────

センター英語むずくなってね？
死亡しましたお疲れ様でした

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