か な で ろ 陸 【鬼滅の刃】【不死川実弥】

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『…ここまで動いていただなんて』


悲鳴嶼(玄弥…時透…)


玄弥｢悲鳴…嶼…さん…
兄貴は…Aは…時透さん…は…｣


『私はここにいるよ、玄弥』


悲鳴嶼｢私たちは生きている、大丈夫だ
時透は…時透は…
……｣


『…』


玄弥｢俺…は…いい…から…時透さんの…手当て…を…はや…く…｣


悲鳴嶼｢…響波、俺は不死川を玄弥の隣に運ぶから先に時透のところへ｣


『はい…』








…………




『ねぇ…時透くん…』




返事はない

残っている体は元の2分の1にも満たないほどだ、返事が来る訳が無い




『…ありがとう』




きっと君がいなきゃ勝てなかった




…私は、私は……みんなの力になれてるかな……？




悲鳴嶼｢時透…｣


『…!!』


悲鳴嶼｢お前たちのおかげだ…
お前たちのお陰で勝てた…心から感謝と尊敬を…
若い身空で…本当に…最後まで立派な…
……
必ず無惨を倒して其方へ行く、安心して眠れ｣


『…っ
私も、私もっ…倒して行くから…!!』









絶対、倒すから




私たちは死んでも倒す









.









あぁ、なんて幸せだったんだろう




このまま幸せな時間が続けばいいだなんて




このまま隣にいられたらだなんて









あぁ、なんて









愚か









鬼に恨みがあったわけじゃない




肉親殺したことだって別になんとも思ってない




だけど、だけどね




みんなが傷ついてることだけは嫌なんだ









いい、皆が、君が幸せに生きれる世の中になればいい









そしたら私の命なんて惜しくないから









…っで??




私、なにかできた？




何した??




誰か救えた？




むしろ、守られた









…君みたいにかっこよく死ねたらいいのにね




ありがとう









さようなら、愚かな私

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