検索窓
今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:174,045 hit

9話目 ページ11

Aside




次の日。







カシャン、という音と共に出てきた三雲くんを見張っている2人を見張っている。



見張りを見張りっておかしくないか、という考えを振り払い、二人の会話に耳を傾ける。




「あのメガネボーイがネイバーと繋がってんの?マジで?」


「可能性は高い」


「うへえ〜、見かけによらねえ〜」




見かけは関係ないだろ。




突っ込みたいのを必死に堪える。




気を抜くと声に出しそうだ。



「ってことはネイバー人型?俺人型ネイバー初めてなんだよな、やべー、テンション上がってきた!」



「もしそうなら面倒な相手だぞ。気を抜くなよ、陽介」




その時だった。




「ぼんち揚食う?」





「......!?」



「うおっ、迅さん!?」



『......!!』




「うはははは、びっくりした?」





私は咄嗟に逃げようと後ずさりする。



すると、迅さんはチラッと一瞬、こっちを見た。



これは、逃げられないな。




仕方なく息を潜めて話が終わるのを待つ。



迅さんは命令書を三輪達に渡している。


三輪は迅......!と呟いて紙を握りつぶしている。









そして私の所へ来た迅さんは無言で私に命令書を渡し、「お前も苦労してるなあ」と呟いた。




『何がですか』


私はしらばっくれる。



「お前、仕事の時の性格とプライベートの時の性格、全く違うよな〜」





『...しっかりしないと、城戸司令に見捨てられそうなんで。めんどくさいですけど』




「めんどくさいなら城戸司令から離れて玉狛来ればいいじゃん」




『城戸司令、ほっとくと精神的にも身体的も大変なことになりそうなんで』



「ほっとけない、と」





『......じゃ、さよなら』




私は無視して歩き始める。




城戸司令は恩人だし、裏切る訳にはいかない。









『ただ恩返ししてるだけで...心配してる訳じゃない』









私の独り言は当然、誰にも届くことなく消えていく。

10話目→←8話目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 皇海 宙さん» ありがとうございます!!うれしいです!!まだ完結していませんが、よろしくお願いします!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - ワートリ大好きなんで、思うところがありました...。続きが気になるので、part2,3読んできますね!w (2020年3月23日 13時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!更新頑張ります!! (2019年12月31日 13時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
- 続き見たいです!凄い面白かったです! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - YUKARI♪さん» 見てくださってありがとうございます!!楽しんで見ていただけていたら幸いです!! (2019年11月23日 18時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天(元れたす。) x他1人 | 作成日時:2019年9月14日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。