10・お前の存在意義。 ページ10
「どーも。」
とだけ返し、パンを千切る。
スープから漂うコンソメの匂いが食欲をそそる。
ーーーーーーさて、何からこの女に話そうか。
アクマのことか、エクソシストについてか…
俺じゃあ役不足な気がしてならないがまぁいいのか。
なんて思案していると、
ぐぎゅるるるるるるるる…。
間抜けな音に、今まで考えていたことがキレイさっぱり飛んでいく。
「あ、あああ違うんです、ほんとにお腹減ってないんです、ほんとに、ほんとに違うんです、あたし、何もー、」
くつくつと喉の奥で笑いを噛み殺す。
ーーーーーーーーーーーー間抜けだ。
「いつから飯食ってねぇんだよ。」
と聞くと、指を折り曲げひーふーみー、と数える声がする。
「5日ぐらいでしょうか…?」
何で疑問形なんだよ…、とある程度 脱力しながら、ガフィルドにもう一つ朝飯持ってきてくれ、と告げる。
「あ、いや、ほんとのほんとに要らないんです…!」
「良いから食え。」
ーーーーーーお前は今日からエクソシスト何だよ。
「えく、そしすと…?」
ココ、置いておきますね。と言いながら入ってきたガフィルドを呼び止め、説明に加わってもらう。
「ふぉうだったんれすにぇ…(そうだったんですね…)。んぐ、あれは、あれがアクマだったんですね…。」
ある程度省きながらアクマとエクソシストについて説明する。
少し下を向いて、何かを思案するような、どこか苦しそうな顔をして、最後のパンとソーセージに手を出す。
「かんらひゃん、わらし、んぐ、私、エクソシストになります。」
あと、長いけれど、多分大事なお話があります。
じっと俺を見つめる女の眼は、酷く根性の据わった所謂“腰据えた女の目”というものだった。
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菜雲(プロフ) - これからも、菜雲をよろしくお願いします。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - 厚かましくはありますが、菜雲の方で細々とですが、小説を書かせてもらっております。よろしければですが、そちらの方も見ていだだけると、光栄の限りです。応援してくれていた方、本当に申し訳ありませんでした。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - 続きを待ってくれていた方や、楽しみにしてくれていた方がいらっしゃる中、とても不甲斐なく思います。大変申し訳ありません。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - こんにちは、元・菜っぱ、現・菜雲です。《命を懸けて》は、パスを忘れたために続きが書けなくなってしまいました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜っぱ | 作成日時:2017年10月28日 16時