検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:11,158 hit

10・お前の存在意義。 ページ10

「どーも。」


とだけ返し、パンを千切る。

スープから漂うコンソメの匂いが食欲をそそる。

ーーーーーーさて、何からこの女に話そうか。
アクマのことか、エクソシストについてか…

俺じゃあ役不足な気がしてならないがまぁいいのか。

なんて思案していると、

ぐぎゅるるるるるるるる…。

間抜けな音に、今まで考えていたことがキレイさっぱり飛んでいく。

「あ、あああ違うんです、ほんとにお腹減ってないんです、ほんとに、ほんとに違うんです、あたし、何もー、」

くつくつと喉の奥で笑いを噛み殺す。



ーーーーーーーーーーーー間抜けだ。


「いつから飯食ってねぇんだよ。」
と聞くと、指を折り曲げひーふーみー、と数える声がする。

「5日ぐらいでしょうか…?」

何で疑問形なんだよ…、とある程度 脱力しながら、ガフィルドにもう一つ朝飯持ってきてくれ、と告げる。

「あ、いや、ほんとのほんとに要らないんです…!」

「良いから食え。」
ーーーーーーお前は今日からエクソシスト何だよ。

「えく、そしすと…?」

ココ、置いておきますね。と言いながら入ってきたガフィルドを呼び止め、説明に加わってもらう。


「ふぉうだったんれすにぇ…(そうだったんですね…)。んぐ、あれは、あれがアクマだったんですね…。」

ある程度省きながらアクマとエクソシストについて説明する。

少し下を向いて、何かを思案するような、どこか苦しそうな顔をして、最後のパンとソーセージに手を出す。

「かんらひゃん、わらし、んぐ、私、エクソシストになります。」
あと、長いけれど、多分大事なお話があります。

じっと俺を見つめる女の眼は、酷く根性の据わった所謂“腰据えた女の目”というものだった。

11・最高の目覚め→←9・最悪最高の目覚め。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:神田ユウ , D.Gray-man
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

菜雲(プロフ) - これからも、菜雲をよろしくお願いします。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - 厚かましくはありますが、菜雲の方で細々とですが、小説を書かせてもらっております。よろしければですが、そちらの方も見ていだだけると、光栄の限りです。応援してくれていた方、本当に申し訳ありませんでした。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - 続きを待ってくれていた方や、楽しみにしてくれていた方がいらっしゃる中、とても不甲斐なく思います。大変申し訳ありません。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
菜雲(プロフ) - こんにちは、元・菜っぱ、現・菜雲です。《命を懸けて》は、パスを忘れたために続きが書けなくなってしまいました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 22316c2bb7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菜っぱ | 作成日時:2017年10月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。