ー刺さるコトバ。 ページ43
.
「俺たちが今こうして、ステージに立てるのは、Aさんのおかげでもあるんです」
「‥‥‥‥」
「Aさんは、素晴らしい仕事をしてきたって事、ここでライブ見てもらえたら、もっと、分かってもらえると思うんで‥」
「‥‥‥‥」
「それで、自信持って、中居さんの所に行って欲しいなって、思ったから、連れて来ました」
中居さんの前で
腰抜かすほど、緊張して、
自信なんて無かった私を
間近で見ていた、玉森さん。
思いもよらなかった
粋なはからいに、
最後なんだ。って実感が
徐々に湧いて来た。
「‥‥ありがとう‥ございます」
「いえいえ。じゃ、俺は行ってきますー」
「がんばってください」
「はーい、ありがとー!‥‥あ、あと最後にさ、ひとつだけ言わせてよ」
「なんで‥‥す‥か?」
振り返った視線は、
さっきまでの
優しい視線じゃなくて。
「本当に、最後だからね。‥」
全てを見透かすような視線が、
警戒心が下がっていた心に
チクっと刺さった‥。
.
58人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Miha | 作成日時:2014年11月19日 20時