案外深刻 ページ6
トリップなんか全然楽しくないじゃないか
元の世界に戻れないとかなったら大変だしなにより怖い
元の世界で私はどうなってるのかとか
こっちで一生死ぬまで過ごすのかとか
考えたく無いけれど考えないとならない問題だ。
「一生…なんて……無理に決まってる」
肉親も、友達も、誰もいない
魔法という概念があるきみ悪い世界で一人で生きてく?無理に決まってる。
まるで天界孤独だ
「……帰り方もわからない?」
「……わからない」
「どうやって来た?」
「わからない」
「……君、これからどうするの?異世界から本当に来たならお金も何もないだろ?」
「……わからない
こっちが聞きたいくらい……」
あぁどうしよう、どうしよう。涙が滲んだ。どうしようって言ったって、どうしようもないのに?
「…君さご飯作れる?」
「え?」
ご飯?なんでいきなりそんなこと聞いてきたの?お腹が空いたとか?こんな状況で?
「……い、一応…」
「掃除は?」
「で、出来るよ
というかこの歳で家事出来ないってかなりやばいし……」
「…じゃあさ
君、雇ってあげてもいいよ」
雇ってあげてもいいよ、あ、まじかありがと……「は?!」
「家政婦として、雇ってあげてもいいよ
というか、雇おう
働け、ここで」
にっこりと笑ったハウルに対して私の口角はピクピクしていた。何言ってんだこの人。
「…あ、はは…冗談きつい……」
「冗談じゃないさ
その代わり、きみの生活は保証する
服だってなんだって買ってあげる
まぁ何にも持ってない君に選択肢なんてないか」
「あ、え……」
肩をポンと叩かれた後に、手を引かれる。立ち上がった私にまたハウルは笑った。
「ということで、さっそくご飯作って
マルクルが待ってる」
……人生初のバイトが
「…こんなことになるなんて…」
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レイナ(プロフ) - 小悪魔*蓮華さん» かなり更新が遅くて申し訳ないです、こうやってコメントをいただけると涙が出そうになります。ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします!コメントありがとうございます! (2018年7月17日 21時) (レス) id: c685055a5e (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - カスタードプリンさん» うまうまてーいがうけてよかったです笑笑もうノリで書いていた時期なのでどうしてそれが浮かんだのかも思い出せないです私…コメントありがとうございます! (2018年7月17日 21時) (レス) id: c685055a5e (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 夏爾さん» ありがとうございます!かなり主人公ちゃん頭がこう…あれですよね笑楽観的に見えてすぐうじうじしちゃうなぁって自分でも思います笑前作から!嬉しいです!ありがとうございます! (2018年7月17日 21時) (レス) id: c685055a5e (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔*蓮華(プロフ) - すんごい面白いです!執筆状態は簡潔になってますがまた更新してくれる日を待ってます! (2018年6月27日 11時) (レス) id: 08b259c883 (このIDを非表示/違反報告)
カスタードプリン(プロフ) - 「うまうまてーい」を何度も見てずっと爆笑してましたwこれからも頑張ってくださいwww (2018年5月20日 2時) (レス) id: 195311910f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイナ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2015年10月12日 12時