どうぞ死んできてください。【ハウルの動く城】

パーティー 2 ページ21

掃除をしながら窓を覗いた

「パーティーの準備かな」

この辺で一番広い広場が飾り付けられていってる

ドレスを着ている人もチラホラいた

「……だめだ、見てると行きたくなる…」

ぶんぶん頭を振って掃除に集中する

どうせ行けないんだからしょうがない

「………そんなに行きたいの？」

いつの間にか近くの椅子に座ってるハウル

君いつそこに来たの？全然気づかなかったよ？


まあ珍しくハウルが眉をさげて聞いてくるものだから
ちょっと罪悪感

きっと事情があったのに私の気持ちだけで動いちゃダメだよね


「ううん、大丈夫
私、パーティーってものに馴染みがなくて話聞いた時ちょっといいなって思っただけ


それに…」


「それに？」

「ハウルがこの前買ってくれた可愛いワンピース着てみたくて」

ちょっとおめかししたかった

なんて笑えば、そう…と目を伏せられる

「事情があったんでしょ？大丈夫だよ本当」

ワンピース着る機会なんていくらでもあるし

来年は行けるかもしれない


「……一緒に行くならいいよ」

「え？
一緒にって……ハウルと？」


「そう、そんな残念そうに溜息つかれたらこっちも折れるしか無いよ」

はやく準備してきなよ

ってハウルさん？！

本当にいいの？！


「本当！？」

「うん、だからはやく準備して」


「うん…うん！！ありがとうハウル！」







「変な男に絡まれたら嫌だから行かせない気だったけど………しょうがないか」

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