赤司様の妻なのに赤司家の恥晒し[赤司 征十郎]

恥９つ ページ10

次の日の朝

私は何時もより１時間ほど
早く起きてご飯をつくり

部屋に籠った

鍵は中からしか開けられない

この部屋の鍵は私しか持ってないから

ご飯は征十郎様達が起きたら
暖め直してと言って全てメイドさんに
任せてきた。



今は５時半

そろそろ二人が起きる頃だろう

私が居なくても害は無いの

忙しいんだから私の部屋には来ないだろう





７:30

赤｢A!｣

海｢おい!!出てこい!!!｣



え？

なんで？

必要ないじゃん

私は愛されないんだし


『黙って!!!!! 近づくな!!!』


辛いの！

愛してないのに…っ

必要ないのに…っ

必要としてるフリして…

もうやだよ

私はオモチャじゃない!!!


赤｢…急にどうしたんだ｣



『私の代わりなら沢山居るでしょ!?

　征十郎様にはっ
　 私なんかいらないでしょ!?

　子供にも…っ
　 お母様って呼んでもらえないし…

　私なんて必要ないじゃない!!!』



赤｢A…っ｣

海｢…っ｣



『ほら、学校,仕事遅れるよ？

　早くいきなよ』



しーん



もう行ったかな…

『…愛してるよ』


好きだよ

大好きだよ


私…征十郎様に…伝えようかな


でも…伝え方わかんないや



“愛してるよ”

“そうか”

“征十郎様は？”

“何も思っていない”


なんて会話になったらどうする？


征十郎様の前で泣くよ？

嫌われちゃうよ

幻滅されちゃうよ

突き放されちゃうよ

離婚なんて嫌だよ


『どうすればいいの…っ!!』

泣けてくる…


私は…好きな人に愛されたいだけなのに


『なんでこんなに辛いのよ…』

心なんて捨てたい


『…生きてて良いですか？』


それとも…


『消えて欲しいですか？』

恥10つ→←恥８つ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す