赤司様の妻なのに赤司家の恥晒し[赤司 征十郎]

恥６つ ページ7

次の日

私は早めに起きて朝食を作った

それを静かに食べる二人

『おいしい？』

赤｢不味くはない｣

海｢普通｣

『そっか』

{Aの作る料理なら
　 嫌いなものでも食べれるよ

　Aのおいしい料理を
　 残すなんて出来ないからね}

昔 征様から言われた甘過ぎる台詞

台詞の通り彼は…ワカメ料理を食べた

笑顔で美味しいと言って


あんなの…私が逃げない為の演技か…



この頃はあの楽しい日々ですら
否定してしまう。


海｢では僕は学校に行ってきます｣

『行ってらっしゃい』

赤｢気を付けるんだぞ｣

海｢はい｣




赤｢…では､出掛けるぞ｣

『はい』

どこへ連れ出す気？








『へ？』

赤｢なんだ
　 文句でもあるのか｣

征様に連れてこられたのは…

私が庶民だった時の
お気に入り…[カラオケ]

『えっと…征様？』

赤｢なんだ｣

『なぜ？』

あ、ここのカラオケの中で
１番大きい部屋を使っている…二人なのに

赤｢…久しぶりに…

　 Aの歌を聞きたくなった｣

『そうですか』

{Aの歌声は綺麗だね}

またこれも私を落とすため

私を騙すため

そうでしょ？
計算高い征様らしい遠回りの作戦ね


赤｢何か歌え｣

『はい』


午前はカラオケで終わった






午後も衝撃的だった
『え？』

連れてこられたのは[お花屋さん]

赤｢花は好きだろ？｣

『はい』

{君に似合う花を見つけたよ

　スノーフレークの花だ

　白くて綺麗で…君にそっくりだ}

あれも私を惑わせるため

『…あれ…鈴蘭？』

もう５月だからか…

時の流れって早いなぁ

赤｢確か…家の花壇に余りがあったな｣

『え？』

赤｢植えたい花があったら言え｣

『…はい』




もうすぐ３時になるので帰ることにした

今日の征様優しかったな…

…私を騙すのがお上手で

単純な私は信じてしまいそうに
なりましたよ





海｢ただいま｣

４時過ぎになると海征が帰ってきた

『おかえり

　今日宿題は？』

海｢今日はない｣

『そっか』

赤｢おかえり 海征｣

海｢はい｣

赤｢おい A｣

『はい』

赤｢俺と海征はバスケをしてくる

　 お前は待ってろ｣


『分かりました…

　行ってらっしゃい』


やっぱり私は…自由に出来ない

でも…

『あの…征様達のバスケ…
　見たいです…』

勇気を出した


　

赤｢ダメだ｣

『はい』

今日は見れると思ったのにな…

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