赤司様の妻なのに赤司家の恥晒し[赤司 征十郎]

花12輪 ページ37

それからはずっとAの隣にいた

『ん…』

赤｢起きたか｣

『あ…れ？
　征十郎様？』

赤｢倒れてたから運んだんだよ｣

『ありがとうございます…

　征十郎様…仕事は…？』

赤｢休んだ｣

『だって…今日は大切な会議が…!!!』

Aも覚えていたんだ…

赤｢あぁ…それなら相手側の不都合で

　 来週になったよ｣

Aが抱え込む必要はない

赤｢熱のある妻を放っとくわけには
　 いかないだろ？

　 桃井が言ってた｣

まぁこの時期に休みはきついが…

赤｢最初は桃井に任せようとしたが

　 妻の看病くらい自分でしろと言われてね

　 桃井にも仕事があるし｣

『すいません』

謝ることはないよ



赤｢うるさい｣

『…』

また攻撃的な…、

赤｢大人しく寝てろ｣

『はい』


Aが寝ている間

隣で本を読んだり

写真を撮ったりしていた




『んぅ〜…』

赤｢起きたか｣

『あれ…今は何時ですか？』

赤｢５時｣

海｢寝すぎでしょ｣

『あ、海征おかえり』

海｢…ただいま｣

『…はぁ』

大丈夫か？

赤｢熱はかってみろ｣

『はい』




ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

赤｢熱は？｣

『…ありません』

嘘だな

赤｢見せろ｣

『いやです』

赤｢見せなさい｣

『いやです』

赤｢見てもいいかな｣

『ダメです』

海｢39.6…熱あるじゃん｣

何んだと…!?

赤｢A…｣ ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

言われないとわからないだろっ

『す…すいません』

赤｢今日は動いたらダメだからね

　 わかったな？｣

『はい』


数分たつとメイドが部屋に
お粥を持ってきた

赤｢A｣

『はい』

赤｢メイドがお粥を作ってきたよ

　 たべられるかな｣

『大丈夫です』

お粥を受け取って食べ始めるA

赤｢大丈夫か？｣

『大丈夫で…ぇ？』

やっぱり食欲が無いように見える

赤｢ほら、口をあけろ｣

Aはやはり固まった

赤｢ほら｣

『…』 ﾊﾟｸｯ

…可愛い

小動物…


食べ終わって

Aは寝ようとしているが
寝れないらしい

赤｢なんだ｣

『いえ…』

赤｢話があるなら話した方がいいよ？｣

『えっ…と

　征十郎様は寝ないのですか？』

赤｢ああ…しばらくここにいるよ｣

心配だし

『…』

赤｢寝ても良いよ？｣

『あ、ハイ』

赤｢どうした？｣

『…ナンデモ アリマセン』

赤｢寝れないんだね｣

『…』

…あ、そうか

赤｢じゃあ俺は部屋に戻るよ｣

『え？』

赤｢俺が居ると眠れないだろ？ おやすみ｣

『おやすみなさい…』

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