5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ7)

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3日目ページ7

翔「おはようございます。え～と、今から入学式の打ち合わせするんで座ってください」

出席者用の席や飾り・看板などを準備し終えた3日目

また職員室は賑わっていた

だけど…

翔「…また大野さんいないの？」

和「だね～。俺連れて来ようか？」

翔「や…」

「っ…」

翔「お願いします」

「…は…い」

今日もまた大野先生はいなかった

パチンと目があって、少し苦笑うようにあたしに笑いかけた校長せんせ…基、櫻井先生はあたしに連れてくるように促した

「…あ…れ？」

だけど向かった先の屋上にはその人はいなくて

「屋上いなかったら、美術室行って」という櫻井先生の言葉が浮かんで、言われるがままに美術室へ向かった

「…大野先生？」

静かにドアを開けて声をかける

だけど返事がないからと諦めて戻ろうとした瞬間

智「Aちゃ～ん？」

「ぇっ…あ、は、はい！」

智「ごめん。会議？今そっち行く～」

「あ、はい。待ってます」

準備室って書いてある方から声が聞こえてきて、思わず足を止めてその人を待ってた

…美術室か…

あたしは高校は音楽を選択したから、本当に縁のない場所だったなぁ…

智「ごめん」

「あ、いえ」

智「…行こっか」

「はい」

まだ授業が始まってないっていうのに…何してたんだろう？

まぁ、それぞれに準備があるのはわかってはいたけど…

智「あー…ついさぁ、描きだしたら止まんなくて」

「…絵…ですか？」

智「そ」

「ついなんよ」って言いながら職員室へと向かうから、その背中を追った