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動けば殺す、と
連中の方へと歩き出していた松陽は立ち止まると少しだけ振り返る
『銀時、A。あとのことは頼みましたよ。
なァに、心配はないよ。
私はきっとスグにみんなの元へ戻りますから。
だから…それまで』
ゆっくりと振り返った松陽はいつものように優しく笑っておりました
あれだけ大切にしていた寺子屋を燃やされ、弟子を傷つけられ
それでも彼はいつものように優しく笑い、銀時とAに言うのです
『仲間を、みんなを、護ってあげてくださいね』
前を向いて歩き出した松陽の縛られている左手の小指がひっそりと立てられる
『約束…ですよ』
連れて行かれる松陽を見つめる双子は、どんな感情でその身体を震わせているのか
『あぁ、それともう1つ。
きっと銀時と晋助…小太郎たちが喧嘩をしてしまうかもしれません。
その時はA、あなたが止めてあげてくださいね。
あなたが、彼らの繋ぐ橋になるんです。
……あなたなら、出来ますから』
遠くなっていくその背中
ただ、双子はそのどうにもならない激しい感情のままに絶叫した
双子は己の無力さを呪いました
護るための剣を学んだはずなのに大切な人を連れていかれた
鬼だった自分らを人に戻してくれた人が、消えた
自分たちが強ければ、こうはならなかったかもしれない
二人にあったのは負の感情
吉田松陽捕縛の情報はすぐにほかの二人の耳にも入りました
『銀時ッAッ！！』
高杉が気がついた時にはもう既に桂は起きていた
そして目に止まった光景に目を見張る
昨日までいた、寺子屋が消えていたのだから
寺子屋が燃やされ、大事な先生まで失って
双子を見ればただ門の前で座り込んだまま動かず話さず
高杉は感情のままに銀時に掴みかかった
『ッ、てめェ！！！昨日なにしてやがったんだ！！！』
『高杉！！やめんか！！！』
『うるせぇ黙ってろ！！おい、銀時！！
てめェ一体何やってたんだよ、なぁ！！』
『…………………』
『なに、黙ってんだよ……
オイ…俺は聞いてんだ、答えろ銀時ィィ！！！』
『やめろ高杉！！！！』
馬乗りになって殴りかかろうとする高杉を桂は慌てて押さえつけ、銀時の上から下ろした
『離せヅラ！！』
『ヅラじゃない桂だ！落ち着け高杉ッ
助けられたのならば銀時もAも助けていたに決まっているだろう！！』
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
