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壊れたモノ ページ25

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高杉と桂も共に暮らすようになってしばらくが経ちました

松陽が悪ガキ四人と言うだけあって、四人は本当に自由なものでした

双子のサボり癖も変わらず、高杉と銀時の喧嘩も変わらず、桂のズレた性格も変わらず

しかし彼らはとても幸せでした

毎日笑って、怒って、松陽にえげつないゲンコツ、デコピンを貰いながら




『……おい、A』

『んー？』

『……そういや、お前の誕生日っていつだ？』

『え？』




高杉の質問にAは首を傾げ、黙り込む




『……わからん』

『は？そんなことあるか？』

『うん。だって私ら自分の親の顔すら知らんしな』

『！』




いつもバカなことをしているから、忘れていた
この双子は特殊な環境で育った双子
自分たちの感覚で推し量ることはできないのだ




『あ、松陽〜、銀時〜、ヅラ〜』

『ヅラじゃない桂だ！』

『おや、どうかしたんですか？
二人で仲良く縁側なんかに座って』

『はい高杉俺のAに近づくな〜チビが移る〜』

『あぁ！？俺とお前大して変わんねーだろうが！』

『銀さんわかるんだよ、お前はチビになる』

『俺のなにがわかってんだテメーは！！』




このメンバーが集まればやっぱりうるさい
賑やかを通り越してうるさいのだ




『それで、どうかしたんですか？A』

『いやね、今晋助に誕生日いつ？って言われていや知らんがな。って話をしててさ』

『誕生日ですか』

『誕生日ィ？俺とAが分かるわけねーだろ。
いきなり母親の股から生まれて「あ、今日何月何日！」ってわかると思ってんのか』

『銀時、そういうことではないと思うぞ』

『ヅラは黙っとけ』

『ヅラじゃない桂だ！』




三人が相変わらずしょうもない話をしていると松陽は誕生日…うーん、と首をひねっていると、ふと閃いたようにひねっていた首を戻した




『では、私とAたちが出会った日にしましょう！
あなた達の誕生日は』

『『はいィ？』』

『あそこでまた生まれ変わったということにして、どうです？』

『……いや別にそれはいいんだけどお前あの日が何月何日なのかわかってんの？
俺ら死体の上で飯食ってた記憶しかねーから』




懐かしいわ〜と銀時は鼻をほじる




『…お前ェらよくそんなところで飯食ってたな』

『飯食うのも必死だったんだよ。
だから俺らは飯が食える時は腹裂けるほど飯を食う。
なっ、A』



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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
 Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
 江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
 江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
 白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：江 | 作成日時：2020年3月13日 16時

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