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『喧嘩両成敗です。
……君達も早く彼を連れて学校へお帰んなさい。
小さなお侍さん』
松陽は銀時を引きずり、Aは抱っこして歩き出した
その姿を"桂"は見て、己の記憶に情報だけある、ある噂の人物を思い出す
『…ア…アレは、そうか。アレが噂に聞いた…
近頃、白髪の双子を連れた侍が私塾をひらいて金も取らずに貧しい子供たちに手習いを教えていると聞いたが。
アレが、松下村塾の吉田松陽』
"高杉"と"桂"という少年らとの出会い
この二人とは、これより長い年月を経ても切っても切っても切りきれぬ深い関係を持つ相手となるのです
出会った彼らの名は
高杉晋助
桂小太郎
この世界でいう、高杉晋作と桂小五郎であった
それから数日の後、高杉は松下村塾へと乗り込んで来ました
それもなぜか、塾なのに道場破りとして
自身が通う寺子屋では自分に太刀打ちできるものは誰一人としておらず、故に剣の才には自信のあった高杉
しかし勝敗は高杉の完敗でした
彼の相手をしたのは銀時
たとえ高杉がどれほど強かろうと、常にAと生きるか死ぬかの瀬戸際にいた銀時の強さには及ばなかったのです
『……派手にやったね』
『うるせぇ』
銀時に負わされた怪我をAが手当、看病し松陽はそれを眺めていた
『まったく。
寺子屋に道場破りなんて聞いたことがありませんよ。
怪我がこれくらいで済んでよかった』
『銀もやり過ぎないよう手加減したんでしょ』
Aの言葉に、高杉はムッとする
『………俺より弱い奴と試合うのはもう飽きただけだ。
本当はアンタと、やりたかった…まさか、あんな奴に…』
『アナタは充分に強いですよ。
あの銀時と、あれだけやり合ったんですから。
道場破りさん』
『でも負けた』
『ええ。だからもっと強くなる』
松陽は相変わらず、物腰の柔らかい穏やかな口調で話した
『勝者が得るのは自己満足と慢心くらいなものです。
恥じることはありません』
『きっと今頃銀は慢心でふんぞり返ってるから』
『ふふ、そうでしょうねぇ。
あの子は良くも悪くも素直ですから』
クスリと笑い、松陽はAのフワフワとした頭を撫でる
『あの子も、この子も、ちょっと特殊ですから。
…この双子は生きるために強くならざるを得なかった子です』
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
