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『……別に、まだ模索中ですぅ』
『まぁそうですよね。
Aは銀時とそっくりですから。さすが双子です』
『私と銀時のやりたいことも考えてることも基本全部同じだから、そのなりたい侍ってのが片方決まればもう片方も決まってるだろうよ。
本当双子ってみんなこうなのかね。
プライベートもへったくれもないくらい思考回路読める』
『ふふ、それは貴女達だからこそですよ。
普通の双子は違います』
『……やっぱ双子なのかお前ら』
『逆になんだと思った』
髪色も目の色も同じ、二人揃ってクルクルな頭
歳も同じくらいであそこまで似ている
それはもう双子という答えしかほとんどの人は行き着かないはず
『普通の双子でも仲が良くてお互いが半身であるという子達もいるでしょうが…
Aたちは半身と言うよりも己自身ですからね』
『己、自身？』
『そうですよ、道場破りさん。
この子たちはさっきも言った通り特殊な子達でして、生きるために片時も離れずお互いが欠けぬように生きてきた子です。
気づけば二人は性別は違えどまるで鏡を見ているかのようにそっくりになった。
あ、もちろん中身の話ですよ』
己以外敵にしか見えないこんな世界で、唯一初めから一緒にいた存在
自分とよく似た、容姿の持ち主
この世界で、その相手だけが己の味方で、温もりをくれる存在だった
『いやー、もしAが男の子だったら多分ドッペルゲンガー並に銀時とそっくりでしたでしょうねぇ』
『銀時が二人はもう疲れて松陽死んでそう』
『でも手のかかる子ほど可愛いとよく言うでしょう？』
これが高杉と松陽との初めてのちゃんとした会話でした
高杉は得体がしれないと武家の多くから非難される吉田松陽という者の考えに初めて触れ、そして強く惹かれました
自分が目指したいのは、この人だと
それから毎日、高杉は松下村塾へ足げく通うことになるのです
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
