十話 ページ11
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僕も話についていけるようになった。
新事実、情報屋は親友でした。
確かに原作の内容が頭に入っているならば、情報屋は適切だ。
だが、親友は面倒ごとを嫌う。
故に、この仕事は危険が付きまとう。
「情報屋は、…」
言葉は頭の中に浮かんでいた。
けれど、声が出なかった。
「ケホッ、ゴホッゴホッ…、」
「大丈夫かい？」
この体になってから、気温変化だけと係わらず咳がでる。
肺が痛むほどのものなんだということを体感した。
「ケホッ、大、丈夫、ゲホッ、、、」
…。
「ケホッ、失礼いたしました、。」
今回は少し長引いてしまった咳を気にして、黙っていてくれた二人に罪悪感しかないが、優しさとしてもらっておこうと思う。
「それで、改めて君、胡蝶の夢は何しにここへ？」
「そこの親友に会いに来た、ではいけないですか？」
いいのか、？それは。
戦場も厄介ごとが付きまとう。
然り、親友が胡蝶の夢とバレたらただじゃすまないであろう。
「本当かな？君のように頭が切れるならほかの目的があったと思うんだけど、、、。」
ふと、頭の中に何時か聞いた文章が浮かんだ。
「月下に咲く花のように静かで、冷徹に潜む情報屋、もらった情報で満足せず、たった一人を追い求める。」
「それは、欷泣な自ら厄災になる者だと言う、、、、」
「それが芥川君というわけか、、、。成程。」
これがまさか僕だとは思っていなかったぞ、親友。
「そうか、なら一つ提案だ。」
「君のその情報は使い方によっては、大きな力になるだろう。」
「僕ならその情報を有力に、尚且つ君に利があるように使える。」
「どうだい？君も、」
「マフィアに入らないかい？」
え。
太宰さん、あの、
主人公がマフィアに入るのは駄目だと思います。
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作者名：雨川秋 | 作成日時：2023年10月24日 0時
