やつがれちゃんが大好きすぎる皆様の重い愛を具現化した短編集。

敦芥『昼寝』 ページ39

◆



　こんなポカポカしている日は昼寝日和だ。





【昼寝】





「芥川、起きて」





　滑らかで傷ひとつ無く、それでいて柔らかい君の頬を撫でる。小さく身動ぎしたがすぐに寝てしまう。


　もう昼過ぎだと言うのに…。



　ただ原因は分かっている。勿論僕だ。昨日芥川と僕は非番で、すっかり舞い上がった僕は夜になってから芥川を抱いた。久しぶりだったから優しくしたつもりだったんだけど…。


　やっぱり無理をさせてしまったようで。あと終わる頃にはもう朝になりかけてたし。



　でも芥川は眠そうな目を開けて僕を見た。試しに「おはよ」と言うと「あつし…」と言ってすりよってくる。


　なにこの可愛い生き物。



　挨拶が僕の名前ってどんだけ僕のこと好きなんだよ…！





「起きる？まだ寝てる？」



「あつしは…どうするのだ…」




　散々喘いだせいか、それとも寝起きのせいか、その声は掠れていた。

　それでも彼の口から僕の名前が出るのが嬉しくて嬉しくて仕方なくて。



　芥川の好きなようにして、と言うときっと蚊より小さな声で





「いっしょにねよう…」




と言い出した。




　もちろん無断欠勤したから怒られたけど。


　たまには芥川とお昼まで寝てるのも幸せだなぁ、次会えるのは何時だろう、なんて説教中にも関わらず考えていた。




♀♂♀♂


　(事後じゃなくて最中をやりたかったなんて言えない)←


　もうひとつのリクエストは明日やるのでお待ちください。

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