憧れと好きは紙一重《名探偵コナン》 (ページ5)

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第五話ページ5

コナンくんとの散歩道は正直楽しかった。

内容は本当に中身のないようなことだったけど、好きなキャラと話せてるというだけで、感動モノだ。

ただ、ふと、我に返る。

この少年は私をどこに連れていくつもりだろうと…

選択肢としては3つ、いや、4つ

①毛利探偵事務所
②博士の家
③工藤宅
④警察署

うん、普通に④がありえそうで怖い。

④だったら、私のトリップ？転生？人生は即終わりを告げるだろう。

『…ちなみに、コナンくん、今からどこに行こうとしてるのかな？コナンくんの家？』

「ううん、違うよ。僕の親戚の人の家」

正解は③だった！！

とりあえず、その言葉を信じるなら③だ！

『そうなんだ、コナンくんありがとね。私みたいな見ず知らずの記憶喪失人間に手を差し伸べてくれて…』

「えへへ、困ってる人は放っておけないからね」

演技だと分かってても、可愛いぞ、くそぉ。

むしろ、中身が高校生というのが可愛さを倍増させているのか？！

ふと、目線を上げたら、見覚えのある建物が二つ。

「ほら、そこだよ！親戚の人の家！」

『ここ？…すっごい大きいね』

大きいというのは知っていたが、実際に目の当たりにするとほんとに大きかった。

豪邸だった。