第四話 ページ4
『相談事というのはね、一言でいうと、記憶がなくて困ってるって感じかな?』
「え、Aさん、どれくらい記憶がないの?」
『ここでさっき目を覚ました時は、自分の名前すら分からなかったよ…まあ、何とか自力で名前と年齢だけは思い出したけどね!』
「この公園に来るまでの記憶は?」
『いやぁ、それが全く分からなくて。そこのベンチで目を覚ましたんだけど、どうやってここに来たのか、もしくは連れてこられたのか謎なんだよね』
「もしかして、Aさん、今日帰る家がない?」
『その通り!』
コナンくんは驚きの顔を見せてくれたあと、顎に手を当て考え込んでいる。
「…僕、Aさんが泊まれる場所知ってるかも!案内するよ!」
おお、急展開すぎる。
当たり障りのない事しか言ってないと思うから、ただの変人で可哀想な人ぐらいの評価で止まっていると思うんだけど…
組織だと怪しまれてて、監視されるとかでは無いと思いたい…
『本当かい?すっごく助かります』
実際、ほんとに泊まる場所がなかったため、コナンくんの誘いは助かる
所持金四万はなるべく使いたくない
「うん、僕に付いてきて!こっちだよ!」
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作者名:海扇 | 作成日時:2019年7月18日 17時