・二十一 ページ22
慧 「ねぇ、聞かせてよ
そのAがお世話になった人の話」
貴方 「え、」
慧 「いつでもいいから
まだ話したくなければ別にいいし」
貴方 「はい、、、」
でもいつか
貴方 「いつか、聞いてください」
慧 「え、」
貴方 「私の心が落ち着くまで
準備が出来るまで
待っててくださいますか?」
あなたにはいつか話したい
いつになるかはわからないけど
あなたに私のこの気持ちが伝えられるようになるまで
待ってて欲しい
貴方 「必ずお話しますから」
慧 「うん、待ってる」
そう言って私の頭を優しく撫でた
その手は温かくて
ポロ________
慧 「A?」
貴方 「あ、
こ、これは違うんです!」
慧 「ふふ、いいよ
辛いことだって苦しいことだって誰にでもあるから」
そう言ってまた優しく微笑む
でもね
貴方 「本当に違うんです
この涙は慧様の手が温かいから、です」
そう言って私も微笑み返したら
ギュッ
貴方 「え、
ふふ、甘えんぼさんですか?」
細いあなたの腕が私の背中に回った
慧 「うるさいっ、」
ギュッって抱きしめてくれるのが心地よくて
私もギュッって慧様の背中に腕を回し抱きしめた
貴方 「温かいですね」
慧 「そうだね」
あぁ、どうしよう
とても愛おしく思う
慧 「ねぇ、A
もし、俺に話をしてくれたらさ、
俺が君を買ってもいい?」
あなたをとても愛おしく思ってしまう
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作者名:いのみづちゃん | 作成日時:2017年8月29日 10時