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遊女の1日は早朝6時にお客様を見送って
そこから仮眠をとり
だいたい10時に起床をして始まる
起床をしたら入浴
2、3週間前に洗っただけの髪はとても気持ち悪く
髪洗い日を待ち続ける日々
入浴が終われば朝食が待っていて
私はつきだしをしてから客を取れることが多く
太夫の中でも高い位置についていて
ご飯はそれなりに豪華ではあった
朝食を食べた後は正午を過ぎた時間にある昼見世までは自由にできた
多くの遊女は厚化粧をほどこし
着物を着る
それからは通りに面した格子の中で通りゆく客に姿を見せる
言わば“ 籠の中の鳥 ”
遊女同士でカルタやら読書やら占いやら
戯れるのだけれど
毎日毎日同じことの繰り返しで
退屈だった
退屈だった時間が終われば
本日2回目の自由時間
遅めの昼食をすまし
ほどこしていた厚化粧を直す
それからは今晩お相手をするお客様に気に入って頂けるよう
手紙を書く
女将 「________様!!!
お待ちください!」
今日はいつも静かな遊郭に
女将の声が鳴り響く
貴方 「何事、、、、」
でも正直そんなことどうでもよくて
私はいつものように少し気崩れてしまった菫色の着物を着直す
私が必ず客を迎える前に行うこと
完全に着物がはだけた時
・
________________バンッ
貴方 「うわぁっ、!!!」
いきなり自分の部屋の襖が開かれ驚く声を抑えれなかった
戸惑いながらもゆっくり後ろを向けば
そこにはこの遊郭の誰よりも美しいであろう男が立っていた
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作者名:いのみづちゃん | 作成日時:2017年8月29日 10時