【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ19)

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Episode8「応援と友情..？」【望月綾萠】ページ19

次の日。ぼくは校内で蒼飛くんを探していた。

あの子＿＿佐野さん、だっけか？
佐野さんにああは言われたけど、これくらい、いいよね、？

......何で言い訳してるんだろ
別にやましい事なんて何もないし、蒼飛くんと佐野さんがどうなろうが関係ないのに

頭の中でぐちゃぐちゃと考え出す。

ふと、遠くに蒼飛くんが見えた。
思わず廊下を走り出す。

....が、万年引きこもり体力0のぼくが急に走るとまぁ悲惨な事になるわけで、

結局、蒼飛くんのところに着く頃には、息も絶え絶えになっていた。

肩で息をするぼくを心配そうに見る蒼飛くん。
大丈夫これに関しては100%ぼくが悪い()

何とか呼吸を整え、蒼飛くんに言った

『あの、さ...高体連、頑張って...！』

驚いたように目を見開く蒼飛くん。

先輩として、気にかけてくれている後輩を応援するのは当たり前。....そう、言い聞かせる

次の瞬間、ぼくは蒼飛くんに抱きしめられていた

......うぉ！？！？(？)

え？....え？？？←絶賛大混乱中)

慌てて振りほどこうと思ったが、

「っ...ありがとう御座いますっ...!!頑張りますね!!」

そう言って笑う、彼の顔を見ると、「まぁ、いっか、」そんな気持ちになって、

結局ぼくは振りほどくことができなかった

＊＊＊＊＊＊

「綾萠～！」

教室で一人本を読んでいると、向こうから一人の男子生徒がやってきた

『あれ、山田じゃん』

「いや何回言えばわかるんだよ、
俺北森な？北森優馬！！」

『はいはいわかってるよ山田』

「おい！！」

最近氷室先生にも山田って呼ばれるんだぜ？と言いながら、ぼくの前の席に座る山田。

『ま？それは叱っとくわ』

「頼んだ。...てか、生徒に叱られる教師って...」

彼方さんだからねー、と言うと、確かにな、と返ってくる

「...なぁなぁ、最近月城と仲良いんだって？」

そう切り出した山田
思わず前につんのめる

『え、....何で蒼飛くんのこと知ってんの、？』

「俺も陸上部だし。後輩なんよ

....でもアイツ、彼女いるって噂だぜ」

うっ、と言葉に詰まる
彼女とは、大方、佐野さんの事だろう。

『...知ってるよ、それぐらい』

「あ、そうなん？俺はてっきりお前が月城の事好きなのかと＿＿」

『なわけなくない！？』

思わず手に持っていた本を投げつけようとする

悪い悪い、そう笑う山田。絶対確信犯だ

「＿＿...俺にすればいいのに((ﾎﾞｿｯ」

最後、山田が呟いた言葉は小さすぎて、
ぼくの耳には入ってこなかった